勝山市議会 > 2001-03-07 >
平成13年 3月定例会(第2号 3月 7日)

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  1. 勝山市議会 2001-03-07
    平成13年 3月定例会(第2号 3月 7日)


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    平成13年 3月定例会(第2号 3月 7日)                 平成13年3月             勝山市議会定例会会議録第2号 平成13年3月7日(水曜日) ───────────────────────────────────────────                        平成13年3月7日(水曜日)                      午前10時開議  第 1 一般質問(代表、一般) 本日の会議に付した事件  第 1 一般質問(代表、一般) 出席議員(20名)       1番  井 上   馨 君      2番  清 水 清 蔵 君       3番  笠 松 捷多朗 君      4番  村 田 与右ヱ門君       5番  山 田 安 信 君      6番  手 塚 貞 臣 君       7番  安 居 久 繁 君      8番  小 林 喜 仁 君       9番  椿 山   弘 君     10番  松 井 拓 夫 君      11番  藤 澤 七郎兵衛君     12番  岩 見 寿 信 君      13番  北 山 謙 治 君     14番  野 尻 佐太郎 君
         15番  嶋 田 政 憲 君     16番  佐々木 隆 也 君      17番  近 藤 栄 治 君     18番  乾   吉 一 君      19番  廣 田 与三次郎君     20番  武 内 盛 直 君 欠席議員(な し) 説明のため出席した者  市       長               山岸 正裕 君  収   入   役               松山 保雄 君  市長公室長兼秘書広報課長            嶋田伊佐男 君  総務部長兼総務課長               牧野 昌久 君  市民福祉部長福祉事務所長           大沢 佑治 君  産業部長兼林務課長               井上 浩人 君  建設部長兼都市建設課長兼開発課長        中村 重夫 君  教育長職務代理者教育委員会事務局長兼庶務課長  三屋 幸夫 君  消防長                     上山 邦夫 君  企画課長                    松村 誠一 君  京福電鉄越前本線存続対策室長          木下  潔 君  税務課長                    乾  章俊 君  市民課長                    山口 幸雄 君  保健衛生課長                  加藤 敏彦 君  環境衛生対策室長                北川 誠一 君  商工観光課長                  高田 英男 君  恐竜エキスポふくい2000推進室長心得       阿部 照伸 君  農務課長併農業委員会事務局長          高野  忍 君  上水道課長                   池田 修一 君  下水道課長                   冨田 正一 君  会計課長                    平田  昭 君  生涯学習課長兼体育課長             松田 敏男 君  図書館長                    平泉 浤祥 君  監査委員事務局長                長谷川敏夫 君 事務局出席職員      局   長  田 中 一 夫      書   記  鳥 山 昌 久      書   記  松 井 隆 治      午前10時05分開会 ○議長(北山謙治君) これより本日の会議を開きます。    ───────・─────── ○議長(北山謙治君) 会議録署名議員は前回どおりであります。    ───────・─────── ○議長(北山謙治君) 直ちに日程に入りまして、これより一般質問を行います。  順次、質問を許します。 ○議長(北山謙治君) まず、代表質問として、明政会代表、藤澤七郎兵衛君の質問を許します。   (11番 藤澤七郎兵衛君 登壇) ○11番(藤澤七郎兵衛君) 皆さん、どうもおはようございます。私は、明政会幹事長の藤澤でございます。  ただいま質問のお許しをいただきましたので、会派を代表いたしまして質問をさせていただきます。  さて、21世紀の社会はそれぞれの地域におきまして、自治体の枠を越えた広域的観点からの施策が求められております。地域活性化のためには、地理的、歴史的、文化的、経済的などの特色を生かしながら、基礎インフラの整備を充実し、少子・高齢化が進む中でグローバルなまちづくりが必要かと存じます。また、これらを推進していくのは私たち住民自身であるという認識を持つことと、これをリードする行政の役割は大であります。  山岸市長におかれましては御当選以来、今井市長のエッセンスを引き継ぎ、新世紀の初代市長として勝山のさらなる発展に向けて、ふるさとルネッサンス事業、また、エコミュージアム構想のほか、多くの新事業の推進を目指し東奔西走なされるなど、日夜の御労苦に心より敬意を表する次第であります。  ただ、21世紀の初頭に当たり勝山市にとって極めて大事なときに、市長の女房役であります島田助役が突然御退職なされ、また、教育委員会のかなめであります教育長が、今もって不在であります。誠に遺憾であるわけでございます。早急に対処されますことを強くまずもって要望いたす次第でございます。  それでは最初に、新市長の施政方針についてお伺いをいたします。  昨年の9月議会におきまして可決されました勝山市総合計画基本構想は、第3次総合振興計画の実績を検証し、21世紀における総合的なまちづくりの指針であると認識をいたしております。しかし、この構想はあくまでも前市長のもとで策定されたものでありますので、ここに改めて新市長の施策方針をお伺いするものであります。  特に施策の指針となります施策大綱の中でも主要施策であります人口の減少と少子高齢化対策は深刻に考えなければなりません。昨年の国勢調査によりますと、当市の人口は2万8,143人で、5年前より1,019人と大きく減少いたしました。このままでいきますと総合計画最終年の平成22年には2万6,200人、さらには、5年後の平成27年になりますと2万5,000人を割り込み2万4,900人になるという厳しい推計が出ております。  一方、65歳以上の高齢者人口は急速に増えつづけ、平成27年には7,400人、率にいたしまして29.7%と超高齢化のまちになることは必至であります。  市長におかれましては、このような情勢を的確にとらえ、思い切った施策が肝要かと存じます。  また、市長の最重点政策でありますふるさとルネッサンス事業並びにエコミュージアム構想は、基本構想との整合性があるのかも含めて、具体的に御答弁願います。  次に、地方分権時代におけます広域行政の取り組みについてお伺いをいたします。  地方分権時代における広域行政の推進には、類似施設の乱立を避け、効率的かつ的確な施設の整備が必要であります。また、サービスの提供をスムーズに行うことが基本であります。さらに、これを推進するには既存の事務組合による広域行政の枠を越えた施策が必要かと思います。  そこで、広域連合構想並びに市町村合併について、基本姿勢を伺うものであります。  続きまして、本議会に上程されております機構改革についての必要性と新組織についてお伺いするものであります。  次に、これからの教育行政についてでございます。  1990年代より、暴力、いじめ、登校拒否現象が広がりを見せております。子供のイライラやむかつきや不安感、抑圧感、恐怖感が一段と強まり、子供たちの攻撃性は新しい特徴と言っても過言ではございません。  このような状況の中で当市においても、各学校の状態を的確に把握し十分なる処置を講ずることが大事であります。これからは教育の原点であります人間性豊かな心の教育が不可欠ではないでしょうか。  したがいまして、21世紀における当市の教育方針について、市長の所信を伺うものであります。  次に、平成13年度当初予算についてお伺いをいたします。  2月23日、議会に示されました当初予算を拝見いたしますと、一般会計、特別会計、企業会計、あわせまして218億3,218万円、対前年比8.4%の減額となっております。これは長尾山総合公園ふるさと公園事業分の完成と大型プロジェクト事業の減少、また、収入面では市民税の減収により緊縮財政での予算であることは理解をいたしております。  予算の特徴は、ハードからハートへとシフトされ、ソフト重視の事業が随所に見られます。  一方、投資的経費は37%の大幅な減額予算となっております。今までは大型プロジェクト事業に市民も理解を示し、地域の環境整備の遅れにも我慢をしてまいったところでございます。  いよいよ13年度からは、遅れている健康福祉センターの建設や集落内道路、水路など市民に密着した社会基盤の整備に期待をいたしておりました。ところが、福祉センターの関係予算は計上されておりませんし、道路、水路等の改修予算はわずか約1億5,000万円であり、ゼロシーリングが長年続いております。  このような予算編成では、市民の負託にこたえることはできないように思います。市長の御見解をお示しください。  また、懸案になっております健康福祉センター計画はどのようになっているのか、お伺いいたします。  続きまして、長尾山総合公園一体事業の推進についてお伺いをいたします。  長尾山総合公園一体事業は、市民の理解と地権者の絶大なる御協力によりまして推進してまいりました。恐竜博物館の完成により、ふるさと公園事業は終了いたしました。これを契機に21世紀の勝山は、ロマンがいっぱいのまちに変貌するであろうと期待をいたしております。13年度も引き続き推進されることは、市民の喜びとするところであります。そこで、次の点についてお伺いをいたします。  まず、事業の当初計画に対し、12年度までの実績と13年度以降の事業計画、あわせて7月7日より行われます古生物学博物館の恐竜たちをテーマとしたイベント計画及びオオタカ生息状況についてお伺いをするものであります。  また、この冬は15年ぶりの大雪となりました。車社会における生活道路の早朝の除雪は、市民、特に通勤者の願いであります。しかし、春になりますと雪のことも忘れがちになりますが、この冬の実績を検証し、来冬に向かってなお一層の除雪体制強化を図る必要を感じます。  いかがですか、お伺いをいたします。  次に、住民基本台帳ネットワークシステムについてお伺いをいたします。  1999年8月12日、改正住民基本台帳法が可決成立いたしました。このシステムは、住民の利便性の向上、行政の簡素効率化、透明性の向上に資するため、インターネット等のITを活用した地方公共団体の行政運営を図ることを目的としたシステムと言われております。  そこで、この内容についてお伺いをするものであります。  また、IT時代におきます個人情報保護についてでございますが、ここ数年、企業や官公庁におきましてパソコンを中心としたネットワーク化が急速に進んでおります。庁内におけるLAN、支所を結ぶWANに始まり、急速に成長しているインターネットにより、世界規模によってネットワーク化が拡大をしております。ネットワークが便利であるがゆえに拡大しているのは当然ですが、反面、ますます犯罪も増大しております。  こうした社会におきまして、保有する個人情報を保護する必要があります。保護条例を制定する、これにつきまして、いかがでしょうか、お伺いをするものであります。  次に、ごみ問題についてお伺いをいたします。  平成11年3月末、操業を停止いたしました旧ごみ焼却施設クリーンセンターは、約2年を経過した現在も解体撤去されておりません。原因は、上志比村の一部住民との訴訟問題やダイオキシンの汚染問題によるものとお聞きをいたしております。しかし、今もって取り壊しの日程等について知らされておらないのは誠に残念であります。  したがいまして、それぞれの問題はいつごろ解決されるのか、また、今後、どのように対処されていかれるのか、お伺いするものであります。  続きまして、広域行政の取り組みについてでございます。  広域行政で取り組んでおりますごみ処理施設については、今なお建設場所などが公表されておらず、環境アセスなどの工程を考えますと、平成14年11月完成には当然無理があると思います。市民は一日も早く操業開始を望んでおられますので、早急に完成時期の見通しを示し、理解を求めなければなりません。  もし当初計画を変更するのであれば、委託先に対しまして、早い時期に理解を得られるように努力すべきかと存じます。理事者には明確な御答弁を願います。  最後に、京福電鉄越前線存続問題についてお伺いをいたします。  平成4年2月、一部廃線が表明されて以来、県をはじめ沿線市町村が一体となって利用促進を図ってまいりました。特に勝山市民は、存続の強い意思のもとで懸命に運動を続ける一方、数年前から、平成12年度までの期限付きではありますが、多額の行政支援を行ってきたところであります。こうした中で昨年は、恐竜エキスポふくい2000の開催によりまして、業績の回復に大きな期待を寄せておりました。その結果といたしまして営業収益は微増にとどまり、依然として厳しい状態にあることであります。  いよいよ13年度は、存廃をかけました最終段階となり、勝山市は正念場を迎えることになります。存続の基本合意はありますものの、運営形態に行政と企業との間にかなりの温度差が見受けられます。  そこで、まず行政支援3カ年の検証について、次に、平成12年度におけます協議会の内容について、最後には、平成13年度以降の行政支援及び運営形態についてお伺いをいたしまして、壇上からでございますけれども、質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) おはようございます。  ただいま明政会の藤澤議員から、各般にわたって代表質問としてのお尋ねをいただきました。順次お答えを申し上げます。  まず、新市長の施政方針につきまして、ふるさとルネッサンス事業からお答えを申し上げます。  ふるさとルネッサンス事業は、勝山市出身者やふれあい市民との交流を深め、文化と産業の新たな展開を図り、ふるさと勝山の活力の復活を目指すものであります。日本各地、各分野で活躍している勝山市にゆかりのある人々との心を通じた交流によりまして、勝山市のアイデアソースとしてまちづくりの新しい視点を創出し、徐々に交流の密度を高めながら、文化事業、産業活動、企業誘致活動等に発展させていくものであります。同時に来訪者には、ふるさとにひたり、ふるさとを楽しむアイデアを具体化して、ふるさと再発見・ふるさと創出を図ります。この事業によって、魅力あるふるさとをつくり、交流人口の増加を定住人口の増加につなげていきたいと考えております。  事業の内容は、ふるさとルネッサンス委員会の設置、ルネッサンス講座の開催、ふれあい市民サミットの実施、基金の設置という4つの柱で実施をいたします。
     また、エコミュージアム構想は、地域の自然と人とのかかわりを探りまして、自然や歴史文化を再評価し、これらのまちづくりの資産を連携させ、「地域まるごと博物館」を目指すものであります。実際にエコミュージアムを実現するには、行政と住民が一体となって、地域資源の価値を発見収集し、それを展示、表現したり、また、活用してふるさと空間を形成していく必要があります。  そのために具体的な実践プランについて有識者の意見等を参考にして今後進めていく必要がありますので、予算付け等につきまして御高配を賜りたいと存じます。  以上、御説明しましたように、ふるさとルネッサンス事業エコミュージアム構想の考え方は、いずれも新総合計画の基本構想である「豊かな自然との共生のもとに、人を大切にする参加と交流のまちづくり」この基本理念に基づいております。したがって、整合性がとれておると認識しております。  それぞれの事業、構想について、基本計画のプロローグの中で構想のコンセプトと位置づけまして、まちづくりの手法として積極的に取り入れていく予定としております。  次に、人口問題と少子・高齢化対策につきましてでありますが、御案内のとおり勝山市の平成12年国勢調査の人口は2万8,143人で、5年前と比較し3.5%の減少、大野市も同様な減少で、福井市周辺の松岡、丸岡が7から8%の伸びを示しているのとは対照的でありました。勝山、大野、両市とも、独自の定住施策を展開しながらの結果でありまして、新たな対策を講ずる必要があると考えております。  新総合計画では、平成22年目標で定住人口おおむね3万人と定めていますが、現在の人口の自然減少と社会減少が続く場合、2万6,200人という推計もあり、この減少傾向を抑制するには、市の定住策と地場産業の活性化、とりわけ新産業の創出による魅力ある職場の確保が必要であることは明らかであります。また、ふるさとルネッサンス事業の積極的な展開によりまして、定住人口の増加、企業誘致に発展させる必要があります。  新年度予算では、ベンチャー企業への支援や商工業施策推進事業補助金、さらには、人材育成技能向上への支援などを新たに設けまして、産業の活性化に積極的に取り組み、また、保育料軽減などの子育て支援、京福電車利用者への通勤補助などの定住施策も継続してまいります。今後、安価な宅地供給や市営住宅の整備なども検討し、定住策を積極的に展開して、人口減少に歯止めをかけていきたいと存じます。  次に、地方分権と広域行政についてでありますが、平成11年の地方分権整備法制定を機に、国と地方の新しいあり方が規定されました。地方分権推進法を基礎に権限委譲が進みますが、地方自治体としては、その主体性を問われ、効果的な行財政の体制づくりを図る必要があります。  その意味で、議員から御指摘の広域連合も視野に入れまして、広域で進めたほうがメリットがある事務や事業については広域で行うよう検討してまいります。  また、市町村合併につきましては、現段階では国の主導という感が強く、市民並びに議会の熟度が高まった段階で検討してまいりたいと考えます。  機構改革につきましてもお尋ねをいただきました。効率ある行政により、住民のニーズに的確に対応し、そのサービスの向上を図るため本年4月より、現行の組織機構の一部を改めたいため、今定例会で部等設置条例の一部改正議案を提案させていただいております。その主な改正の内容を御説明申し上げます。  現在、市民福祉部は、市民課、保健衛生課、環境衛生対策室及び福祉事務所で構成しておりますが、これらを環境衛生部門と福祉部門に分割して、新たに市民環境部及び健康福祉部に改めたいものでございます。そのほかとしましては、エコミュージアム構想ふるさとルネッサンス事業の推進体制、恐竜を核としたまちづくり、IT推進、市民窓口など、それぞれの事務体制の確立や現行事務の統廃合により、その効率化を進めるため、政策企画及び建設部門の充実を図るものであります。  改正後の新たな組織は、現行の市長部局の5部18課等を6部18課等への再編を考えております。これらにより、各部内の連絡調整、事務推進体制を確立し、一層の市政推進に努力をいたしたいと考えております。  次に、これからの教育行政についてでありますが、教育の営みは根本において、先人の築いてきた知恵や文化を習得するとともに、新しい考えや行動を創造していくことであります。また、教育は、個性と社会性・普遍性の両面から考えられなければなりません。個人の持つかけがえのない才能を開花させ、心身の自立を形成するとともに、他の人を尊重し、家族や社会の一員としての誇りと責任感を育成しなければなりません。教育は人づくりであります。社会や国家の将来を左右するものであり、教育こそ人間社会の存立基盤であります。  21世紀の初めに当たり、日本の教育は大きな岐路に立っております。国、県におきましても、西暦2001年を「教育改革元年」と申しますのもそのゆえであります。  いじめ・不登校・校内暴力・学級崩壊・学校の荒廃など、教育の現状は深刻となっております。加えて、社会を震撼させるような、低年齢層による凶悪犯罪も頻発しております。昨今のこうした状況は、限られた特別の地域の問題ではなく、当勝山市でも当然起こり得ることであり、また、そのきざしも顕著に現れております。この厳しい認識のもと、当市としても対策を講じていかなければなりません。  長期の平和と物質的な豊かさを享受することができるようになった一方で、自分自身で学び、考え、創造する力、自ら進んで行う自発性と勇気、困難に耐える力、他人を思いやり、必要に応じて自制心を発揮する意思、規範意識は薄れているように私は感じます。また、社会は刻々と変化をしており、こうした変化に飲み込まれることなく、希望を持ってたくましく生きていくためには、それぞれの状況を的確に判断し、適切に行動できるバランス感覚さえも失いかけているように思います。  さて、こうした昨今の社会や教育の現状を踏まえ、当市では、1.人間の相互の信頼と尊厳を重視し、心の教育を推進する。2.人としての基本的生活を大切にし、個性の伸長に努める。3.家庭、学校、地域社会が連携し、生涯学習を推進する。この3点を市の教育方針に掲げております。また、郷土の自然、歴史、文化に親しむ、個性の発揮と自己教育力の伸長を図る、生涯学習環境を構築する、積極的な社会参加活動の推進を図る、健康への努力と強靱な身体づくりを行うことを教育方針としてお示ししているところであります。  当市の教育に寄せる市民の関心は非常に高いものがありますし、市民の子弟に対する教育は、大変熱心だと感じております。こうした人的な教育風土に加え、教育環境の整備も図っていかなければなりません。当市は豊かな自然と歴史的・文化的遺産に恵まれております。地球規模の環境破壊が進む中、私たちは人のみならず、あらゆる生物が享受できる豊かで快適な環境を保全・創出することが重要な課題となっております。教育環境の整備と申しますと、とかく物的な整備を考えがちで、むろんそのことは大切なことではありますが、さらには、その根底には、先人が営々と築いてこられた豊かな自然と恵まれた歴史的・文化的遺産を教育の中に組み込むことが重要であります。人をおのずと浄化するこうした自然風土、文化風土があってこそ、人為的な学校教育が十全に効果を上げると考えております。  また、子供の教育が学校に比重がかかりすぎているきらいがあります。学校教育は、教育を組織的かつ効率的に推進する教育システムでありますが、21世紀の教育の展望も踏まえ、教育の今日的課題に対応するために、さらに、家庭・地域・学校が一体となった教育システムを再構築する必要があります。  21世紀を豊かに、たくましく、創造的に生き抜くことができる人づくりを推進してまいりたいと考えております。  次に、平成13年度当初予算の中で、長尾山総合公園一体事業の推進についてお答えをいたします。  長尾山総合公園事業の平成12年度までの進捗状況についてですが、用地については、1期事業85ヘクタールのうち84.7%に当たる72ヘクタールが買収済みとなっております。公園の施設につきましては、これまで計画にあわせて造成を行い、エキスポ諸施設の撤去後、12年度の施設整備の工事を発注したところであります。これによりまして、本年度までの整備率は、事業費ベースで約80%となっております。  また、施設整備工事やエキスポ開催で心配しておりましたオオタカの生息も、オオタカ委員会の御指導により、環境アセスで発見されて以後も毎年ひながかえり、成長してまいりました。今後も公園管理計画の中で十分に保護に努めてまいりたいと思っています。  13年度での整備でありますが、用地買収計画は5.7ヘクタールで、1期事業のうち約92%が買収済みとなります。施設整備率は事業費ベースで約87%となります。  福井県におかれては、この7月7日から恐竜博物館の開館1周年を記念して、姉妹提携されましたカナダの「ロイヤル・ティレル古生物学博物館の恐竜たち」の100日イベントを計画し、1億2,300万円が予算に盛り込まれております。実物骨格35体のうち15体を借り受けるとのことであり、当市といたしましても、本年度、1期エリアの60%ぐらいを、夏場を目途に楽しい憩いの公園として供用開始したいと思っております。  1期事業区域の残るエリアについても、平成15年度を目途に整備していきたいと考えているところであります。  2期事業につきましては、地元での長尾山開発推進協議会の中でこれまで協議させていただいた方向で、都市公園事業として補助を受け、市の財政力にあわせ、審議会をはじめ多くの方々の御意見をいただきながら十分に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜ります。  御質問がありましたさらに数点のお答えにつきましては、関係各部長からお答えを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 大沢市民福祉部長。  (市民福祉部長 大沢佑治君 登壇) ○市民福祉部長(大沢佑治君) 藤澤議員の、2.平成13年度当初予算についての(1)健康福祉センター建設計画について御答弁申し上げます。  健康福祉センター建設については、これまでの議会答弁の中で市内の公共施設等の遊休施設を活用できないか鋭意検討中であるとお答えをしてきたところでございます。  現在、市内の、ある施設の活用を図るべく検討を進めておりますので、今しばらく時間の猶予をいただきたいと思います。原案がまとまり次第、議会に御提案させていただきますので、よろしく御理解、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 中村建設部長。   (建設部長 中村重夫君 登壇) ○建設部長(中村重夫君) 御質問いただきました。2番の(2)生活道路等改修費の増額について、(4)除雪体制の確立につきまして、御答弁を申し上げます。  最初に、生活道路の整備状況についてでございますが、集落間を結びます路線につきましては、ほぼ完了している状況にあります。現時点での各集落からの御要望の多くは、集落内の狭小な道路の拡幅整備が求められている状況にあります。  御要望にあります路線は、今日現在、33路線程度であります。それぞれの道路状況を把握しながら、順次、測量調査を行い、全体計画をお示しする中から地権者の御理解を得られた路線より、毎年10路線程度を整備を進めているところであります。  しかしながら、集落内の道路改良工事におきましては、家屋移転等が多数ありまして、事業費も多大なものとなりますので、市単独事業で施行いたしますには限度がございます。  このため、住居の連担している路線につきましては、関係機関とも協議をしながら国庫補助事業等も視野にいれ、整備手法の検討をしていかなければならないと考えております。  道路、水路改修関係、市単独予算を増額すべきとのことでありますが、限られた予算ではありますが、有効な配分に努めますので御理解を賜りたいと存じます。  次に、除雪体制の確立についてでございますが、現在、市が管理しております道路は1,151路線、総延長427キロメートルあります。このうち除雪対象になっております路線は565路線、延長約270キロメートルでございます。  流雪溝が整備されている市街地や家屋が連担をしていない山間地の市道につきましては、通常除雪の対象となっておりません。  除雪は、職員が早朝3時から巡回し、積雪が10センチメートルを超えるか、また、超えると見込まれるときに出動することといたしております。  除雪体制についてでございますが、市保有車16台と、民間業者30社からの除雪機械55台を借り上げまして、市内一円の除雪をする体制を整えております。  しかしながら、除雪機械の入れない狭い道路や、家や車庫の前、歩道の除雪は、人手によることが何よりも大切かつ貴重でありまして、今後とも、流雪溝の整備に努めなければならないと考えているところであります。  今後は、ますます高齢化により人手不足が考えられますので、地域ぐるみの除雪ボランティア活動などを市広報等を通じて呼びかけ、冬期間のスムーズな交通路の確保に努めたいと考えております。  民間業者におきましても、オペレーターの高齢化や機械の老朽化等、種々の問題を抱えていることは承知をしておりますが、市町村の財政事情では、現体制に依存するほかはなく、今後とも、関係各位の御協力をお願いをしたいと考えておりますので、御理解、御協力くださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 山口市民課長。   (市民課長 山口幸雄君 登壇) ○市民課長(山口幸雄君) ただいま藤澤議員から御質問のございました、住民基本台帳ネットワークシステムについてお答えを申し上げます。  平成11年8月に住民基本台帳法の一部が改正され、住民票の記載事項として新たに住民票コードを加え、それをもとに市町村の区域を越えた住民基本台帳に関する事務の処理や国の機関等に対する本人確認情報の提供を行うなど、全国共通の本人確認のための仕組みである住民基本台帳ネットワークシステムの導入を目指すものでございます。  本ネットワークシステムは、これからの高度情報通信社会や地方分権の流れを踏まえて、住民サービスの向上と行政事務の簡素化、効率化を図ることを目的としています。  当市では、県のスケジュールにあわせ、本年中に既存住民基本台帳システムの改修と窓口端末の整備を行い、14年1月から県内のテスト、8月に基本機能の全国一斉施行及び15年8月には住民基本台帳カード等の施行に向けた本システムの構築を進めたいと存じますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(北山謙治君) 牧野総務部長。   (総務部長 牧野昌久君 登壇) ○総務部長(牧野昌久君) 藤澤議員から御質問のありました6番目、IT時代における個人情報保護につきまして、御答弁を申し上げます。  コンピュータやインターネット等を用いた情報通信技術、いわゆるITの目ざましい発展や普及に伴い、大量かつ多様な個人情報の流通・蓄積・利用が増大する中で事業活動等への的確な反映や迅速なサービスの提供に効力を発揮しているところでございます。しかし、その反面、個人情報の取り扱いによっては、個人の権利、利益を損なう恐れも増大してきており、個人情報保護の必要性が一層高まってきております。  国では、個人情報保護基本法に関する大綱案を取りまとめており、その動向を見ながら、市といたしましては、この基本法の趣旨にそい、その保有する個人情報に関し個人情報の処理等に関する必要な条例及び施策の整備、研修会の実施などの措置を講ずるよう、今後、検討していく所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 加藤保健衛生課長。  (保健衛生課長 加藤敏彦君 登壇) ○保健衛生課長(加藤敏彦君) ただいま藤澤七郎兵衛より御質問のありました、ごみ問題について御答弁申し上げます。  まず、ごみ対策の1番目の、クリーンセンターの取り壊しについてでございますが、勝山市クリーンセンター解体につきましては、御承知のとおり平成10年12月24日、上志比村環境保全同盟会との間におきまして、平成11年4月1日からの操業停止と、平成12年12月31日までに解体撤去という、福井地方裁判所の和解が成立いたしました。  この和解を受けまして当市では、国及び県に対しまして財産処分申請を提出し、国より平成12年2月に、県より平成12年5月に、財産処分の承認通知があり、直ちに昨年の6月定例市議会にて解体工事設計委託費及び工事費を計上し、7月6日に設計委託契約を締結し、12月31日までに解体撤去を完了すべく作業を進めてまいったところでございます。  ところが、大阪府豊能郡美化センターの解体に伴う作業員のダイオキシン汚染によりまして、平成12年7月末に県及び大野労働基準監督署より、焼却施設解体作業マニュアルができるまで解体工事を自粛するよう通知がありまして、当市といたしましては、作業員の安全とダイオキシン等の飛散防止などの環境保全を図る上からも、国が示す作業マニュアルによっての工事を進めるため、解体自粛の方向で、上志比村環境保全同盟会の方々と平成12年12月31日の解体撤去期限の延長交渉を進めてまいりましたが、理解が得られず、現在、福井簡易裁判所にて調停中でございます。  現在は、国の作業マニュアルの発表を待って早期に解体撤去を進めてまいる所存でありますが、関係筋等の情報では、この作業マニュアルに添っての解体工事費は非常に高額な経費となることが予想されますので、今後、各関係機関等よりの情報収集に努め、適正な工事費の予算計上を早急にしてまいりたいと存じておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。  続きまして、広域ごみ処理施設について御答弁申し上げます。  大野市、勝山市、和泉村と2市1村での広域ごみ処理施設の建設につきましては、御承知のとおり、平成14年11月完成を目標に鋭意取り組んでまいりましたが、建設候補地につきまして、残念ながらまだ決定していない状況でありまして、平成14年12月の操業は大変厳しい状況となってきており、市民の皆様方に大変御心配をおかけし、誠に申し訳なく思っております。  御承知のとおり、当市の可燃ごみの処理は、現在、平成14年11月まで他自治体に依頼しているところでありますが、広域でのごみ処理施設が当初の完成目標が達成できない状況をも踏まえまして、広域事務組合におきましても、勝山市のごみ処理の対応について種々検討を重ねていただいているところでございます。  当市におきましても、2市1村以外の他自治体へのごみ処理依頼などの対応をも含めまして、今後、検討してまいりたいと存じますので、御理解を賜りますよう、お願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 木下京福電鉄越前本線存続対策室長。(京福電鉄越前本線存続対策室長           木下 潔君 登壇) ○京福電鉄越前本線存続対策室長(木下 潔君) 藤澤議員の京福電鉄越前線存続問題について御答弁申し上げます。  京福電車の存続につきましては、平成9年3月に、県及び沿線市町村と京福電鉄の間で交わした基本合意に基づき、存続に向けて県と沿線5市町村が平成10年度から12年度までの3年間、利用促進と経営安定策の両面から行政支援を行ってまいりました。  13年度以降の京福電車の存続につきましては、基本合意に基づき、12年度中にこれまでの事業等の成果を総合的に検証し、13年度以降の取り組み方針・方策を明確にすることから、年度当初より、県・沿線9市町村・学識経験者・京福電鉄で構成する京福越前線活性化協議会を中心に沿線市町村助役会議及び沿線市町村課長会議等を継続的に開催し、京福越前線全線を対象に、これまでの検証と13年度以降の行政支援、運営形態等について検討を重ねてまいりました。  まず、行政支援3カ年の検証についてでございますが、会社より「旅客収入の大幅な落ち込みが避けられ、明るい兆しが見えた。特に勝山市へ延びる越前本線で、旅客収入の減少に歯止めがかかる気配が見え、対前年に比べ減少額が約4,000万円、約3,500万円と続いてきたが、11年度は約600万円でとどまった。さらに、勝山駅の乗降者数は年間15万2,000人と前年度を3.7%上回り、増加に転じたのは3年ぶりのことで、勝山市や市民、各種団体の方々が利用促進対策として、乗車の御協力をいただいているお蔭です。  しかし、永平寺線及び三国芦原線の両線をあわせた全体状況は厳しいことには変わりはない。  収支を見ると現状は、越前本線に比べ三国芦原線の落ち込みが大きい」との分析報告があり、活性化協議会として三国芦原沿線市町に対し、積極的な利用促進の奮起を促したところでございます。  次に、平成12年度における協議会の内容についてでございますが、活性化協議会は、6月22日を皮切りに、最終の2月21日の間、6回の会議を開催してまいりました。  検討事項として、会社側は「県及び地域の公共交通機関を預かる立場として、その使命を果たすべく企業努力に努めているが、鉄道事業を存続するためには、鉄道一会社のみでの経営には限界があり、13年度以降、存続するためには、従来の県及び越前本線永平寺線に加え三国芦原線も含めた越前線全市町村の行政支援をお願いしたい」また、運営形態については、「社員の採用面や長期的な設備投資の必要性から、行政の経営参画なくして鉄道事業を継続することは非常に困難である」として第三セクター方式を終始主張し、「現行の補助金方式による行政支援では経営を維持することはできず、廃線を考えざるを得ない」と主張しております。  これに対し県及び沿線市町村は「京福越前線は、沿線市町村にとっては基幹鉄道として重要な役割を担っているが、モータリーゼーションの進展や少子化の影響等で厳しい経営状況に陥っており、鉄道を維持していくためには新しく、三国芦原線を含めた越前線全市町村の公的支援の継続が不可欠であるが、運営形態については、第三セクター方式は巨額の初期投資が必要なことなど問題も多く、困難」とし、3年間程度、現行の補助金方式による行政支援での存続を主張してまいりました。  活性化協議会では、これらの件を議題として慎重に検討を重ねてきた結果、公的支援においては、三国芦原線沿線市町村の支援の合意を得、補助金方式による行政支援との存続の方向で、越前線全市町村の合意に達したわけでございます。  しかし、運営形態については、会社側は、長期的な視点で第三セクター方式の存続に固辞しているため、平行線をたどったまま合意に達しておらず、1月に開催された活性化協議会において、昨年3月に鉄道事業法の改正により規制緩和の導入で、鉄道事業からの退出については地元市町村の同意が不要となるなど、鉄道事業からの撤退が自由になったこと等も勘案し、また、これまでの検討状況を踏まえると、沿線市町村が求めている鉄道事業を存続していくためには、考えられるあらゆる可能性についてさらに検討を深めることが必要であり、第三セクター方式も視野に入れた検討が必要であるとの意見で一致し、2月に開催された最終の活性化協議会で、13年度中に需要量や第三セクター方式のメリット・デメリットなどを調査し、上下分離方式も含めた第三セクター方式による鉄道事業の存続化、バス転換化の方向性について、より詳細に検討を行い、京福越前線の長期的なあり方について、最終結論を出す必要があるということで合意をしております。  したがいまして、13年度以降の行政支援及び運営形態についてでございますが、13年度の行政支援については、県及び沿線市町村は京福越前線全線を対象に、現行の利用促進策と経営安定策の補助金方式で、運営形態においては、第三セクター方式を視野に入れた検討をすることとなっておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 11番。 ○11番(藤澤七郎兵衛君) 私の限られた時間の中でございますけれども、ちょうど時間となっております。  そこで、1つだけお願いがあるわけでございますけれども、先ほどから市長のほうから、新しい世紀にわたりましての勝山市の指針が示されました。これからの勝山は、非常に問題が多いまちでございます。  したがいまして、今申されましたようなこの指針に従いまして積極的に御指導、また、リーダーとしての指導をお願い申し上げたいと、このように思うわけでございます。  このような問題等につきましては、我々明政会6名が、また、きょう、あすにわたりましての一般質問を行う予定でございます。順次、それぞれの問題等につきまして、再度、御質問、また、御答弁を願いたいと、かように思うわけでございます。  特に、今問題となっております京福電鉄でございますけれども、非常に今年は、先ほども申されましたし、私からも申したわけでございますけれども、勝山市にとって正念場の年になろうかと思うわけでございます。  そこで、山岸市長におかれましては県議会議員の在籍のときでございますけれども、非常にこの越前線の存続運動に対しまして積極的に携わってこられたお方でございます。また、人一倍、郷土を愛するお方でございます。どうか県民のため、いや勝山市民の将来のために、先頭に立ってこの廃線問題を解決していただきたい。そして、将来の勝山に夢を与えていただきたいと、かように思うわけでございますので、ここで市長の、再度、決意をお伺いいたしまして、私の質問を終わりとさせていただきます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) ただいま藤澤議員からは、京福線存続についての決意を示せという質問でございます。  京福線の存続につきましては、勝山市の振興発展の見地からも、また、公共交通機関存続の観点からも必要性を十分に認識し、存続に向けて全力をあげて取り組んでまいります。 ○議長(北山謙治君) 次に、湧智会代表、笠松捷多朗君の質問を許します。    (3番 笠松捷多朗君 登壇) ○3番(笠松捷多朗君) 湧智会の笠松捷多朗でございます。発言のお許しをいただきましたので、会派を代表いたしまして質問をさせていただきます。
     私の市政への基本理念は、議会と理事者の皆さんが連携を強めて、勝山市政を安定させながら、より理想に近づけていくべきだと考えているわけでありまして、決して一方的に考えを押しつけるものではありませんので、積極的な御回答を期待申し上げます。  昨年末の勝山市は、12年間の今井市政から新しい山岸市政への移行がドラマチックに展開されまして、20世紀のフィナーレの曲が鳴り渡る12月26日に、山岸新市長の初登庁を迎えたわけであります。  当本会議の壇上から、山岸新市長に対しまして、御就任を心よりお喜び申し上げ、歓迎申し上げます。  新しい21世紀を迎えました勝山市は、自然、歴史、文化、観光といった多方面で魅力的な施設をたくさん備えておりながら、一部、経営上の不採算が深刻になって、投資が空回りしたり、施設間の連鎖が実現しなかったり、良かれと思ってなされたことが求めているほどの果実を得られなかったり、言葉にしてみれば、ちょっとちぐはぐな面が目立っているという印象を免れない状況でありますが、先日来行われておりますエコミュージアム構想の勉強会や、ふるさとルネッサンス事業の説明及び市民との意見交換会で示された新市長の市政担当の方針によりまして、誠に明るい光を見る思いがいたしました。新しい時代の勝山市の未来展望に期待を大きくいたすものであります。  私は、今回準備いたしました質問によりまして、山岸市政の意図するところをより広く市民に理解されたいと願うものでありまして、一部、明政会の藤澤議員と重複する質問がございますが、私なりの視点で申し上げますのでご理解賜りたいと存じます。  まず第1に、3月2日の本会議で表明されました市政の基本方針と、2月22日に発表されました中長期財政計画の主眼といいますか、ねらいについて、もう一度説明をお願いいたします。  近年は、世界中というか、日本中というか、デフレーションを公認するような新聞記事もありまして、人心は無気力な気配が目立つ中で失業率が高まり、不愉快な詐欺、贈収賄事件、殺人、障害、著しい交通違反事件、青少年による不可解な犯罪や教育現場の荒廃など、どこへ目を向けたらよいのか困ってしまう御時世に突入しておりますが、勝山市に住んで、市民の多くが幸せを感じられるような、元気が出せて、光り輝くような勝山市の実現を目指すのが本来の我々の役割であると考えております。ハードからハートへの移行の具体的方向であります。  2点目は、ふるさとルネッサンス事業についてであります。  去る2月28日、ニューホテルで行われました説明会及び意見交換会は、150名を超える参加者で充実した会合になりましたが、短い時間の中で「ルネッサンス」という聞き慣れない言葉を耳にしながら、市民の多くは、大都市圏に住んで活躍しておられる多くの勝山出身者やその関係者との交流によって、勝山市の活力を高めていくことの意味は理解できたと感じますが、一番勝山をひいきにして勝山市の将来を心配しているのは、勝山市民自身であります。ふるさとルネッサンス事業への地元市民の参加とサポート体制について、もう少し説明をしていただきたいと思います。  14世紀から16世紀にかけて、ヨーロッパにおける学術、芸術、文化の発揚、進展を推進していった大運動は、数百年後の今日に至っても、我々地球人の憧れであります。勝山人による真のルネッサンスが実現できれば最高の幸せと考えるものであります。  3点目といたしまして、エコミュージアム構想についてであります。  私は最初、この言葉について、正直言ってあまり具体的な内容をうかがい知ることができませんでした。しかしながら、2月26日、市長からの勉強会の案内ファックスをいただきまして参加いたしましたところ、誠に理にかなった、我々でもできそうな、そして、勝山市の持っている魅力的資源を生かして、広範な国民層に発信できる、無理のない、ユニークな地域再生の方法論であると認識いたしました。しかも、驚いたことに、この地域再生の方法について、市内の若い青年層が非常に興味深く掘り下げて準備を始めているという事実がありました。  勝山市民は、つい何カ月か前に恐竜エキスポを体験いたしました。恐竜エキスポふくい2000は、たった2カ月の短期イベントでありましたので、エコミュージアム構想とは比較するわけにはまいりませんが、県主導の準備から実施へのコンセプト及び実行計画が地元に周知徹底されるということは実感としてありませんでした。地元民の参加は、半ば行き違いの中で結果を迎えました。それでも勝山市民は、実直にすばらしいボランティア活動を展開して、無事、この一大イベントを成功に導いたのであります。  映画や演劇には脚本や台本があります。小説にも、まず何を伝えたいのか、どのように伝えるのか、起承転結の骨格があります。オーケストラや合唱にも、十分に練り上げられた楽譜があるわけです。勝山市の居住地すべて253平方キロの主な部分をすべてをエコミュージアムととらえて、少しづつ丹念に価値あるものに変身させていくためには、この構想を一つ一つ実現させていく脚本が必要になってまいります。  勝山市総合計画の中でこの構想がどのように立ち上がっていくのかは、私にとりましても市民にとりましても大変関心の高い点でありますので、その方向性について解説いただきたいと考えます。  4点目といたしまして、私は川の問題について提言を試みたいと考えます。同意が得られますならば、エコミュージアム構想の一端に加えていただきまして、水の流れが勝山市民やビジターにとりまして、もっと潤いのある心地よい存在になりますよう、お力を発揮していただきたいと考えるわけであります。  私たちの奥越前勝山盆地は、九頭竜川をはじめ幾本もの支流と、大用水という先人の知恵で、市民生活は水とは切り離しては考えられないかかわりを持っております。  特に九頭竜川は、河川の総延長は116キロメートル、国内40位でありますが、流域面積は2,930平方キロと、国内で20番目に値しますし、これは、勝山市の総面積の10倍以上になります。この河川の水利に関しましては、概して、国民に発言の糸口が捕まえられないような厳然としたものであることはわかりますが、勝山を流れるこの大きな川の水流は、私が幼いころ遊び親しんだ時代から比べると、随分少なくなっております。ずっと上流に九頭竜ダムができたことも原因の一つかも知れませんが、下荒井のせきで止められた水が、長いトンネルによって勝山の市街地を避けて、市荒川の発電所で一気に流れ落とされておりますから、これも大きな現実であります。  私は、関西電力市荒川発電所がいつできたのかはよく知りませんが、市荒川発電所の発電器のタービンは、私の8年か9年歳上の市民であり、先輩であります方が作られました。もう故人になれましたけれども。この事実を知りまして、非常にうれしいやら、ちょっとショックを受けました。従いまして、この発電所は、私の少年時代後半にできたものではないかと推測するわけであります。  九頭竜川が、源流から石徹白川、打波川と合流して大野市街の東を通り抜けて、真名川をのみこんで勝山市大渡に至ります。その本流から、毎秒3トンの水をもらって大用水、つまり農業用水となり、農作業の休む冬期は市街地の流雪用に供されております。一方、下荒井のせきで取り込まれた水は、毎秒5トンの割合で市荒川へ運ばれているわけであります。  勝山市を通り抜ける九頭竜川は、勝山市を東岸、西岸に二分して走りますので、勝山市民との関係は密であります。鮎やうぐいを釣りたい太公望は多勢住んでおりますし、昔はたくさんの釣り人が勝山を訪れておりましたが、ここ数年は特に淋しい声を聞きます。  私は昨年、勝山市では最も下流の板東島の川べりで鮎を御馳走になる機会に恵まれまして、上流からとうとうと流れてくる豊かな九頭竜の流れに久々に感動したことを忘れることができません。川の水量や水利権云々の件は、糸をたぐると長期間かかると思いますが、たとえ2センチ3センチでも勝山を流れる水位が上がることを切望いたします。  各学校にプールができて、育っていく子供たちは安全に水泳ができるようになりました。しかし、九頭竜川の流れに親しんできた勝山人にとりまして、九頭竜川の荒れようは、誠に残念至極であります。高い橋の上から深みへ飛び込んだり、深く潜って魚とにらめっこしたり、濡れた石に足を滑らしそうになったり、川のだんだらを渡るとき、足の裏で小魚を踏んづけてしまったり、年上の子が、おぼれかかった下級生を手を伸ばして救ったり、勝山人にとって九頭竜川は、絶好の遊び場であり、自然の中の先生であったりしたわけです。  「九頭竜川の渡し」と言う言葉があるのを知りました。大渡の筥の渡、中島の鵜島の渡、比島の渡、小舟渡、それに、多分、妙金島もそうだと思いますが、流れが激しいために小舟を横につないで渡るという、この川独特の渡河の方法であったといいます。川の岸辺の遊歩道もよいと思いますが、九頭竜川の水の流れ方についても、まなこを開いて見直してもらいたいと考えるのであります。  川についてのもう1点は、川にものを捨てないでほしいということであります。  広い九頭竜の河川敷も目に余る廃棄物を見るわけでありますが、浄土寺川の下流は毎年、中部中の生徒たちがクリーン作戦を展開しておりまして、昨年は、恐竜エキスポの前に、栗田知事も参加して盛大に行われました。しかし、ごみや廃棄物は、昨年に比べて少なくなっておりません。これでは、教育上も子供たちに申しわけがたちません。  昨年末、私自身も市街地の流雪溝に多大なごみというか廃棄物を見つけました。急いで役所へ走りまして、関係者と相談をいたしました。今、直ちにこれをどう対処するか、これは大変な難問題であります。寝たきりの方の汚物を次々に川へ投げる、畳や戸板や不用品、ごみとは言いがたい大きなものを、わずか1メートル前後のグレーチングの下を流してしまう。  今朝も福井新聞に、池田町の自然環境を守る検討委員会の話が出ておりまして、川にビニールの袋が引っ掛かったり、山には不法投棄の廃車がころがる。これは池田町の話でありますが、池田は「上流のまち、川を汚さないまち」と住民とタイアップしながら取り組みたい、そういう決意で「まちおこし21」という住民グループをつくって環境保全に努めているわけですが、家電リサイクル法の施行を前にしまして、家電製品のごみを、安易な気持ちで池田に捨てにくるのではないか、同じようなことを感じておる人がたくさんおられます。  環境保全の立場から、あるいは教育の立場から、除雪体制を守る立場から、生涯教育の立場から、全市あげて、モラル向上のための普及広報活動及び防止活動の展開を求めたいと考えるものであります。各部署の決意のほどをお聞かせいただきたいと考えます。  最後に、第5点目といたしまして教育問題についてお尋ねしたいと思います。  昨年、一昨年、平成11、12年は、13歳くらいから17歳くらいの、私にはとうてい理解できない少年たちの反社会行動が日本中を揺るがしました。学業成績とは関係なく、無秩序に、自己中心的発想から、貝のような殻に閉じこもった世界の中でイメージをつくりあげて犯罪に至る。現代の特徴的な現象であります。  勝山市では昨年から今年、特に突出した問題行動が注目を集めましたが、私の情報確認の限りでは、悪影響は、ひどい拡散をかなり防止できたかと承っております。問題の元凶となった中3の少年は、やや特殊な家庭環境にありまして、小学生時代から下級生へのいじめや破壊的行動を繰り返し、周囲の戸惑いの中、次第に目立つ方向へ増長していったと考えられます。これまでも、小学校や中学校で類似する問題が発生したときに、学校も、教師も、父兄も、市も、県も、対処の方法を確立できずにこれまでに至ったのかなと考えられます。  保育園や幼稚園を卒業する子供たち、鼻たれ小僧もおりませんし、ちょっといたづらっ子はいても、どうしようもないような子はほとんど見られません。この子たちが、学校という上級生の多い大きな集団生活に入っていくと様々なことに出くわすかもしれません。小学校の入学式は、最近は父兄も一緒に記念写真に入るようになっております。お父さんもお母さんも、保護者の自覚を高めてお子さんと接してほしいと考えます。教師の側でも、父兄をわずらわしく思わないで、連携を強めて学校と家庭の子どもたちのありようを情報交換を強めてもらいたいと思います。  なぜこういうことを申しますかといいますと、私が入学式の日に学校へ行く用事がございまして、新任の先生が私の顔を横目で見ながら「PTAさんですか」と言われたのを忘れることができないわけです。やっぱり先生方のグループの中でもPTAはうるさい存在なんでしょう、と思いますけれども、連携を強めていただきたいと思います。  そういう連携を強めていって情報交換をしてもらいたいということは、よくない、子供のそういう芽を、反社会的な芽を早く摘んでしまいたいということであります。だから、小さいうちに、もう中学生になってから対処したんでは遅いと、だから、小学生のうちに早く見つけて、早く芽を摘んでしまいたいというのが私の考えであります。  2月14日に教育福祉会館で行われた関係機関会議では、どのような話し合いが行われたかお尋ねしてみたいと思います。  学校は、小学校も、中学校も、さらに、高等学校も地元の人材育成の場であるという考え方から、開かれた風通しのよい存在に生まれ変わるように望むものであります。  私は昨年11月半ばに、プロの劇団で「おばあちゃん」という芝居の公演にかかわりましたけれども、勝山高校、南高校、両校の演劇部の30名以上の応援を得ることができまして、満員の客席から共感の大拍手もいただきましたし、学生たちからは、体験したことのない勉強をさせてもらったと喜ばれました。  南部中学の問題が注目を集めておりますが、この件の経過報告と、これからの指導方針についてお答えいただきたいと考えます。  以上、5つの点につきまして申し上げましたけれども、これで私の壇上からの質問を終わります。御静聴ありがとうございました。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) ただいまは、笠松捷多朗議員から代表質問を数点いただきました。  まず、第1番目の、基本政策の主眼と財政計画についてでありますが、勝山市総合計画の基本構想の基本理念として、「豊かな自然との共生のもと、人を大切にする参加と交流のまちづくり」を掲げ、その理念に基づいて、市民が参加する21世紀のゆめのあるまちづくりを展開するところであります。  あわせて、財政健全化の指標として活用するため、中長期財政計画を今後10年間の財政収支のスタンダードスケールとして策定したところであります。  その中で「ハードからハートへ」をコンセプトに、本年度予算では大規模プロジェクト事業は減ったものの、数多くのソフト事業を盛り込み、予算額は小さくても将来につながる多くの新規事業を立ち上げたところであります。  市政に対する市民の理解と信頼を図るために、市民に開かれた市政の推進を図るべく、情報の公開とともに、市政への市民参加を積極的に進めてまいります。  例えば、市民の声を聞くために、私の電子メールアドレスを公開いたしました。また、パソコンを利用できない市民のためには「市民の声ボックス」を設置いたしまして、広く御意見をいただく予定になっております。また、テーマを設定した対話集会を開きまして、幅広い御意見、提案をお聞きをし、必要なものは施策、政策に生かしてまいります。  このように市民参加の市政を展開することによって、市民の自治意識の向上と地域への愛着が高まることを期待しております。  また、ふるさとルネッサンス事業や白山文化シンポジウム及び恐竜サミットの開催など、交流を通じ、貴重な御意見をいただき、まちづくりに反映していく所存であります。  一方、情報を収集するばかりでなくて、市の情報を市民に広く発信し、開かれた行政にするため、市のホームページを冊子にし、市民に親しまれるものとするとともに、市の例規集をデータベース化して、将来はインターネット等により広く情報公開をも促進するものであります。  今後、市民のニーズや時代の変遷に応じた新たな施策など、中長期財政計画を活用し、弾力的、機動的な財政運営に努めるものであります。  これらのことを踏まえながら活力と夢あふれる魅力的な勝山市を市民と一緒につくっていくものであります。  2番目に、ふるさとルネッサンス事業への市民参加のお尋ねがありました。  ふるさとルネッサンス事業は、勝山市出身者やふれあい市民との交流の中で、まちづくりのアイデアソースとして新しい視点を創出し、勝山市の活性化につなげていくことを目的としていますが、これは、これまでの交流事業に新しいメニューを加えて、市民の皆様と連携してその効果を高めていこうというものであります。  ふるさとルネッサンス委員会は、これまで交流事業に携わってきた団体や、まちづくりに熱意のある市民の人たちで構成し、各種の事業を推進していただこうと考えています。  豊かな自然やおいしい食文化というものは、もちろんまちの重要な魅力でありますが、絶対条件ではありません。人を引きつけるまちは、やはりそこに住む人々が、いかに生き生きとして自分のまちを愛しているかということだと思います。したがって、熱意ある人たちが、もてなしの心を持ってこの事業を推進できるよう、市としては、時には主導的に、時には裏方で、市民主体の委員会をサポートしていきたいというのが基本的な姿勢であります。  ふれあい市民との交流には、委員会だけではなく多くの市民の皆様のパワーが必要となります。多くの方々の意見や御協力の中で本事業が着実に推進できるよう、市の機構についても、魅力あるまちの創造に対応する、新しいセクションの設置を検討いたしております。  次に、エコミュージアム構想の具体化への脚本づくり等についてお答えいたします。  まちづくりの手法を、現在策定中の新総合計画基本計画に盛り込みます。したがって、基本計画の中の多くの事業をエコミュージアムの実践プロジェクトとして位置づけ、実施計画の中で具体化していくことになります。  しかしながら、エコミュージアム実現に欠かせない大きな要素は、まちに住む人々がどうかかわり、自らが住みよいまち、魅力あるまちをつくっていけるかということであります。まちに愛着を持ち、自然、歴史、伝統文化、あるいは産物、人的ネットワークといった地域の資源を再発見し、いかに磨きをかけるかが、エコミュージアム形成の重要課題であります。  したがって、基本計画では、10カ年のエコミュージアム計画を示しますが、住民と行政が協働して地域の未来を考え、作業をする実践プランは、別途必要になると考えております。  議員からありました具体化への脚本づくりがその実践プランに当たると存じますが、まちづくり関係のいろいろな方々と研究を重ねて、個性あるシナリオづくりを目指します。エコミュージアムは、地域がまるごと博物館である、そのような博物館をつくることをテーマに、行政と市民が一体となって、真っ白なキャンバスに活力あるまちを描いていく作業であります。住んでいる人が自信のあるまち、夢の持てるまちには、おのずと交流や観光が開けてくるものと考えます。  次世代に夢をつなぐこの構想の具体化のステージを、市民、そして市議会、行政が一丸となって構築してまいりたいと考えております。  以上、私のお答えはこれで終わらせていただきまして、あとにつきましては、関係部長からお答え申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 中村建設部長。   (建設部長 中村重夫君 登壇) ○建設部長(中村重夫君) 笠松議員からいただきました4番目の、九頭竜川をはじめとする支流、枝線の流れをうるおいのあるものにするためには、どのような方策があるかということについてお答えをいたします。  川、そして、その美しい流れは、人々に安らぎ・うるおい・ゆとり等を与え、心豊かに心なごませてくれるものでございますが、この美しい流れは、今日の環境にあって、私たちにとって特に必要なものと存じます。  美しく、せせらぎが感じられ、うるおいのある川づくりは、これからの勝山には大変重要なものでございますが、今後の課題として、議員の述べられましたことを念頭に置きつつ、関係各位と協議、検討してまいりたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。  議員御指摘のとおり、九頭竜川をはじめといたします市内各所の川を眺めますとき、捨てられたごみがあちらこちらに見られるわけでございますが、ごみを川や道路に捨ててはいけないことは、ごく当たり前のことでありますが、心ならずも現実に見受けられることは、大変心痛く思っているところでございます。  今ある川を美しく守っていくことが重要であり、基本であると存じますが、常日ごろから地域団体、そして教育関係の方々など、今後とも、多くの方々の御協力を得ながら、投げ捨て防止と美化運動を展開し、美しい川づくり、保持に努めてまいりたいと存じますので、御理解を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 三屋教育委員会事局長。(教育委員会事務局長 三屋幸夫君 登壇) ○教育委員会事務局長(三屋幸夫君) 5番目の、笠松捷多朗議員の、学校教育のあり方と教師や父母の子供への接し方についての御答弁を申し上げます。  当市の中学校で発生しました生徒の問題行動につきまして、2月14日、教育福祉会館におきまして「生徒指導にかかわる関係機関会議」を開催し、この会議におきまして、限度を越える生徒の問題行動については、教師個人や学校の抱えこみにより、いたずらに事態を深刻化させがちであった学校風土を改善し、開かれた学校づくりの脈絡の中で、警察、家庭裁判所、県総合福祉相談所、県教育委員会などの密接な連携、協力体制の強化を確認したところでございます。  あわせて、学校の指導によりましては、カウンセリングマインドを基調とした指導と、教師としての毅然とした指導態度、また、地域ぐるみで暴力を許さないという社会的風土を醸成し、家庭教育の側面では、我が子の個性の伸長と同時に、社会の中で生きていく人間を育成するという社会的責任について、PTA活動、保護者懇談会、地区懇談会などの機会をとらえて自覚を促してまいりたいと考えております。  それと、学校教育で音楽、これが伝統教育についての質問だと思いますが、クラシック音楽の指導ですが、小学校では音楽科の「表現」領域の「器楽」で西洋の古典の音楽を取り扱っております。中学校の音楽科では、表現、楽器、歌唱です。それから、「鑑賞」の領域で、我が国及び世界の古典から現代までの作品から、平易で親しみの持てるものや、生徒の意欲を高め親しみの持てるものを教材として取り扱っております。  「鑑賞」の中では、音楽を、その背景となる文化、歴史などとかかわらせていくことや、声や楽器の音色、リズム、旋律、和音、曲想について指導を行っております。  クラシックへの子供たちの興味・関心のありようですが、現在の子供たちは、どんな音楽でも受け入れます。軽音楽、ポピュラー、クラシック、雅楽などの種類により、たとえ古典であっても、旋律、リズムが自分にあえば興味・関心を示し、逆に、軽音楽や歌謡曲であっても、旋律、リズムが自分にあわなければ、興味・関心は示さないという傾向があります。 ○議長(北山謙治君) 3番。 ○3番(笠松捷多朗君) ただいまの三屋局長の御答弁というか、その中で音楽教育の件がありましたけれども、これは、私が今から申し上げるアスペン音楽祭のことについてちょっと質問をしたかったので、その内容とかかわりますので、あとで申し上げますから、そういう点で、三屋局長の返答を位置づけていただきたいと思います。  それでは、いくつか再質問をさせていただきます。  中長期財政計画の中でお聞きしておきたいこと1つは、地方分権の波が次第に色濃く反映されてきておりますので、市独自の方針で、教育とかいろいろな分野で、自力で施策に取り組むことがたくさん起きてまいりますけれども、その点も視野に入れて予算計上を考えていただきたいと考えるところであります。  それから、私は、勝山市が魅力的に輝く存在であるためには、まず、勝山市民が楽しく、生きがいを感じて、生き生きと暮らすことが最も大切で、これが他市に住む人々にとって、勝山市民の生き生きさが魅力でまちに寄ってくるというよう考え方を持っております。  ふるさとルネッサンス事業にいたしましても、エコミュージアム構想にいたしましても、市民こぞって、知性を高め、意を強くして伸びやかに参加していくことだと考えております。強く応援しますので、自信を持って取り組んでいただきたいと考えます。  それから、3月1日に市民会館で行われました「勝山・アスペン友好コンサート 2001早春コンサート」について、ちょっとお尋ねしたいわけでありますが、演奏会の開催時期とか日程について、多少無理があったんではないかな。これはちょっと打ち合わせの段階で苦労しておられるんではないかということを推測いたします。  もっと早く決まらないのかなあ、もっとチケット販売に取り組めなかったのかなあということでありまして、会場への来客は、大変少ないわけでありますが、どのように受け止めておられるか。集客方法をどうしましょうか。  来られたお客さんの数は大体220人ぐらいと聞いております。あそこは一般的にいうと、500人入れば満杯というか、無理すれば600人というような、ちょうどいいコンサート会場でありますけれども、220人では、ちょっと演奏家たちもがっかりすることが多いんではないかなと考えます。  もう1つは、三屋局長がお話をされましたように、クラシック音楽の底辺を広げていく意味で、小・中学校の音楽教育、あるいはゆとりの時間などにクラシックの歴史とか曲を聞くチャンスを増やしていただいて、先生方に解説をしていただくと。そうすると、ああ、いつか耳にした曲だな、というような親しみだけでも違うんではないかなと。  西洋音楽というのは、歴史も大変ですし、習得するのに、大体アスペンから勝山市へやってこられる皆さんは、バイオリニストが2歳から取り組んでるとか、あるいはピアニストは5歳からやっているとか、大変な技術習得の繰り返しでありまして、普段でも四、五時間の練習をしているというような、そういう厳しい世界でございまして、それを我々理解するには、それはカラオケで歌うようなわけにはいかないわけでありまして、非常に存在が遠いかもわかりませんけれども、これからアスペンと交流を深めていくのに対しましては、そういうことばかりも言っておられないということで、教育委員会にも、あるいは高等学校にもそういうことを要請していきたいと思います。  勝山市は、ブラスバンドが大変盛んでございまして、新年度でも器具を購入するというような計画をお聞きしておりますけれども、声楽とか合唱とか、そういう調子棒1本で音が出せてという、オペラなんかは楽器以上に重要な楽器でございまして、声は。そういう面で、もうちょっと親しみをもって交流できるような体制を整えていくべきだと考えます。  最近、テレビなんかでは、何かというと若い駆け出しのコンサートがあって、「アーティスト」というような呼び方をしておりますけれども、アーティストという意味を、私、辞書で調べましたら「演奏する人」というような意味もあるので、ああ、なるほどと思いましたが、アーティストというのは、私が聞いておりましたんでは「芸術家」というような意味があったんで、これもちゃんと意味を確認しながら使いたいなと思います。  それから、交流のきっかけとなることで、2月28日の新聞には、南中で雅楽の演奏会があったというような問題とか、教育委員会にお聞きしましたら、三味線も取り入れて演奏の練習をしているというようなことをお伺いしておりますので、ほかのまちのとの交流には役に立つかと思いますけれども、クラシック音楽について、もう少し近づきたいなという考えでおります。  よろしくお願いします。 ○議長(北山謙治君) 牧野総務部長。   (総務部長 牧野昌久君 登壇) ○総務部長(牧野昌久君) 笠松議員の再質問にお答えいたしたいと思います。  議員が言われますように、地方分権が進みますと、住民に身近な総合的な行政サービスを提供しております市町村の役割はますます重要となってまいりますし、また、その財源も必要となってくるわけでございます。それにあわせまして、経済の状況や将来の税制の方向性も見極めながら、国と地方の税財源配分の見直しなどによります地方財源の充実確保が地方の大きな問題でございます。  今回の中長期財政計画は、平成13年度当初予算をベースに現行の制度を継続するといたしまして策定したものでございます。  したがいまして、地方財源の充実確保につきましては、全国市長会、全国市議会議長会等、地方6団体などが力をあわせまして国等に強く働きかけていく所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
    ○議長(北山謙治君) 松村企画課長。   (企画課長 松村誠一君 登壇) ○企画課長(松村誠一君) 笠松議員から再質問のありましたアスペン音楽祭について御答弁申し上げます。  今回の「アスペン冬のコンサート」は、市民ボランティア団体の勝山音楽交流協会が主催され、3月1日のメインコンサートのほかにも小学校や病院、福祉施設など市内6カ所で「ふれあいミニコンサート」が開催されるなど、特に市民との交流に重点が置かれています。  小学校では、児童からもコーラスや合奏の披露があり、演奏後、質問コーナーを設けるなど音楽をきっかけとしたふれあい交流は、こうした親しみのある形で地域に根ざし、広まってきているようであります。  ただいま御質問がありましたアスペン音楽祭のあり方についてでありますが、夏の音楽祭10回、冬の友好コンサート5回を数えたこの音楽祭のあり方について、集客及び開催期間などについて関係の方々と今後、十分検討してまいりたいと考えております。  特に今年の夏、市長が、友好都市アスペンを公式訪問する予定であります。この訪問の中でアスペン音楽協会の皆様とも、音楽のジャンルや市民とのかかわりなど意見交換を行う予定でございますし、さらに、音楽祭や青少年交流事業のほかにも、訪問を契機として今後の新たな交流の展開及び市民相互の交流の幅が広がりますように考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 3番。 ○3番(笠松捷多朗君) 私の発言も非常に注文めいたことも多うございましたけれども、いろいろと丁寧にお答えいただきまして、ありがとうございました。  これで私の質問を終了させていただきます。 ○議長(北山謙治君) 以上で代表質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 休憩いたします。  ────────────────────     午前11時53分 休憩     午後 1時04分 再開  ──────────────────── ○議長(北山謙治君) 再開いたします。  午前中に引き続き、一般質問を続行いたします。 ○議長(北山謙治君) 山田安信君の質問を許します。    (5番 山田安信君 登壇) ○5番(山田安信君) 日本共産党の山田安信です。  21世紀が始まり、今や地方の政治も、狭い地域の視点だけでは将来を展望したまちづくりができなくなっており、世界の流れや国の将来を見据えた地域づくりが求められています。そこで、今、日本が抱えている問題について、地方自治の点から市長の見解を伺いたいと思います。  どの世論調査でも、森内閣の支持率は一桁台という異常な事態が続いています。マスコミでも、多少のニュアンスの違いはあるものの、5つのKが政権を揺さぶっていると指摘しています。  その1つはKSD。政治家と業界と官僚が癒着して汚職を繰り返す政権党の腐敗は、ゼネコンや銀行の救済など、KSDだけでなく日本の政治の構造的な特徴だということを国民は見抜いています。  2つめは機密費。機密をいいことに、個人の遊興費や野党工作、政権維持に国民の税金を使っても、いまだに1人も逮捕されず、制度の見直しもない。福井県のカラ出張など地方政治も含めて、公私混同と党利党略がまかり通っています。  3つめは危機管理。宇和島水産高校の実習船がアメリカの原潜に衝突され沈没した事故でも、もし北朝鮮や中国、ロシアの原潜だったら政府は同じ対応をするのでしょうか。アメリカべったりの外交は、米軍基地や安全保障など日本の独立国としてのあり方すら問われる問題です。  4つめは景気、雇用、株価。完全失業率は1月に4.9%と最悪を記録し、株価は下げ続けて16年前の水準に落ち込み、もはや日本政府の経済政策は、失政を通り越して無能の域です。  5つめは会員権。政治家のモラルの低下は、交通違反もみ消しなどの警察不祥事など、社会秩序を根底から揺さぶっています。  このほかにも、あらゆる分野で日本の構造的な危機はますます深刻になっており、こうした問題は単に森首相が退陣すれば解決する問題なのでしょうか。私は、今問われているのは日本の政治や経済、社会のあり方そのものだと考えます。近いうちに従来の政治体制や価値観がひっくり返るような変化を予感します。  そこで、市長に、地方自治の立場から日本の構造的危機をどのように見ておられるのか、さらに、森首相の責任にとどまらず、これを支えている自民党、公明党、保守党の責任をどう考えているのか伺います。  もう1つの特徴は、国政の行き詰まりの中で、政府に追随しない地方自治の動きや、国政をも動かす住民運動が現れてきていることです。田中長野県知事の脱ダム宣言、橋本高知県知事の非核証明書請求をはじめ、都道府県レベルでは住民の支持を受けた新たな政策転換が起こり、吉野川河口堰、宍道湖中海干拓、諫早湾干拓など全国各地で政治を動かす住民運動が広がり、タオル製品のセーフガード発動要求など、国内産業からも政策転換を求める動きが始まっています。  私は、いずれの動きも、自分たちのことを自分たちで考え、既成の政治を転換しようとする住民自治の姿を感じます。  地方分権の時代に、市長はこうした動きを自らの政治姿勢とも重ねてどのように考えているのか伺います。  山岸市長が就任されてから2カ月余りが過ぎました。私は、市民との対話などは評価しますが、見逃せない問題や構想の弱さも感じますので、積極的な提言を基本に厳しい指摘をしたいと思います。特に、市長が示されました中長期財政計画、ふるさとルネッサンス事業エコミュージアム構想と、来年度予算案が山岸市政の柱だと思うので、今回はこれを軸に議論をし、市長が、見直すべきところは勇気を持って見直されることを期待します。  まず、中長期財政計画と来年度予算について質問します。  私は、市長が公約の1つとしていた中長期財政計画を示されたことは評価します。  この財政計画では「市税等一般財源収入が伸び悩む中、公共投資を中心とした経済対策や大型プロジェクトを積極的に展開したことなどにより歳出が増大し、歳出と一般財源収入のギャップが拡大した。経済対策の推進及び大規模プロジェクト事業などに歳出の増と、この一般財源収入のギャップを埋めるために市債を発行した。市債や基金の活用による財政の対応にも限界があり、これまでのような財政運営は困難な状況にある」と明確に書かれています。このことは、これまで私や多くの市民が主張し続けてきた論点と一致します。  これまで理事者は「勝山市の財政は健全であり、長尾山事業も有利な起債なので問題ない。長尾山開発は財政の体力に合わせて継続する」としていました。  これまでの評価を変えるならば、これまでの自民党型政治に追随した経済対策や大型プロジェクトを推進してきた市政運営について、市民に対する反省の一言が必要ではないでしょうか。それとも、これまでの施策は間違っていなかったし、今も財政危機という認識ではないと言い張るのでしょうか。  それでは、現実がどうなっているのか見てみたいと思います。  越前大仏やホテルなど民間型開発は、大口税金滞納をつくり財政を圧迫しております。法人市民税27億5,000万円、固定資産税と都市計画税約10億円が滞納になり、毎年2億円づつ滞納が増えつづけていますし、延滞金を含めれば莫大な税金が徴収されておりません。理事者は、最初から採算性を無視したこの開発を積極的に推進してきたはずです。  法恩寺山リゾート開発の第三セクター型開発では、勝山市がインフラ整備の責任を負い、さらに1億8000万円もの増資を追加するなど、大企業優遇が市民負担を増やしております。  長尾山、ホテル、木下機業場跡地などの公共事業型開発では、一般会計の起債残高97億円の4分の1を占める24億円は長尾山の借金で、ホテルには1年半の営業のために1億5,000万円をつぎ込み、跡地買収の5億円も、将来、一般会計で補てんする借金です。  こうした事実を冷静に見れば、民間型、第三セクター型、公共事業型の開発が財政危機の原因であり、市民生活の事業が主たる原因でないことは明らかです。しかも、これらは自然発生で起きたのではなく、見通しの甘い開発優先の安易な市政運営に責任があり、市民には責任がないことも明らかです。  市長は、これまでの市政運営には直接の責任はないかもしれませんけれども、今後の市政を担当する立場から、財政危機を招いた原因とその責任について、どのように考えておられるのか、伺います。  この財政計画では、今後の歳出増の要因が公債費の償還と高齢者人口の増加にあると分析していますが、率直に言ってこの認識には甘さがあると言わざるを得ません。  例えばごみ問題だけでも、クリーンセンターの撤去費用は5億円と言われておりますし、広域ごみ処理施設建設費は30億円以上の借金が必要になります。いずれも予測できない将来の問題ではなく、緊急で必要な投資的経費を無視した今回の財政計画は最初から「絵に描いた餅」にならざるを得ません。こうした現実を直視すれば、まだ健全財政だ、などとのんきなことは言っておられません。  市長は、財政危機の現状分析の甘さを認められますか、見解を伺います。  私は、なぜこれまでの原因や現状分析で厳しい指摘をするのかというと、このことをしっかり認識しないと根本的な問題解決ができなくなると考えているからです。実際、この財政計画の今後の対策は、明らかに問題解決から逃げていると思います。  この計画では、財政健全化の具体的方策として4つあげています。1つは行政改革の推進、2つ目は市税滞納の対策、3つ目は下水道特別会計操出金の適正化、4つ目は農業集落排水事業特別会計の適正化です。自ら財政危機の原因と分析している経済対策の推進及び大規模プロジェクト事業の見直しについては全く触れられていないのです。  下水道や農業集落排水事業の適正化というのは、市民負担を増やすということであり、これでは対策が逆立ちしています。問題解決には原因にメスを入れなければなりません。今やるべき仕事は、大企業優遇や大型プロジェクトを見直して財源を確保し、むだな支出削減などで生まれたお金を思い切って地元振興に振り向けるなど、市民生活優先の政治に転換することだと考えます。  市長は、財政危機の原因である大型プロジェクトにメスを入れる決意があるのか、明確な答弁を求めます。  私は、市長が中長期財政計画を策定されましたから、当然、来年度予算はこの方針を反映していると思って見ていました。  ところが、長尾山開発では、山の買収に1億円、2期事業につなげる山の中の幅員12メートル道路などの工事費に1億3,000万円、人件費や維持管理費などに4,000万円、合計2億7,000万円を支出することになっています。勝山高原開発株式会社へは9,000万円の追加増資、ホテルの赤字補てんに5,000万円など、投資的事業費を減らしたと言われましたが、大型プロジェクト関連予算は当初計画のまま予定どおり減っただけで、これまでの方針とは何も変わっておりません。  市長は、この予算で中長期財政計画の方針をどこに反映されたのでしょうか、明確な答弁を求めます。  私は、中長期財政計画で、聖域なく事業を見直すというこの方針とこの予算は明らかに矛盾していると考えます。これでは、言うこととやることが違うと指摘せざるを得ません。  市長は、この予算をどのような方針で編成されたのか、中長期財政計画は一体いつから実施することになるのか、市民にわかるように明快な答弁を求めます。  次に、勝山市総合計画と長尾山開発の見直しについて質問します。  市長は所信表明で、中長期財政計画は「今後10年間のスタンダードスケールとして活用する」として「今後必要な各種施策を展開していく上で、常に市債とその残高、歳出における公債費のバランスなどの健全性に留意する必要がある」と述べられました。本来、今後10年間の主要な施策の概算見積もりを見込んだ勝山市総合計画の基本計画と、この財政計画は一体のものであるべきです。  そこでまず、市長は総合計画の基本計画策定に当たって、この中長期財政計画の方針を本当に堅持するのか、また、この基本計画はいつまでに策定する方針か、伺います。  総合計画については様々な課題がありますが、特に大型プロジェクトの柱である長尾山開発をどうするのかという問題は、避けて通れない課題です。  そこで、総合計画の基本計画策定では長尾山開発を見直して結論を出す考えか、見解を伺います。  財政計画の試算では、新規起債事業費は年間約5億円、10年間で50億円程度としています。これは過去10年間と比較しても、大型事業をほとんどしなかった年よりも少ない額であり、必要最小限の事業を規準にしているということになります。これでは新規の事業はできませんから、当然これに上乗せして事業を組むことになります。  さきに指摘したように、この一、二年後には、ごみ処理施設の建設のためには30億円以上の起債が必要です。10年間で50億円の起債が規準なのに、この事業だけでも30億円の起債が上積みされるわけです。長尾山の2期事業費は約100億円と言われておりまして、事業認可を受けるには10年間で完成が原則ですから、毎年9億円程度の起債を10年間続けることになります。  市長は、勝山市の財政力では市の事業で長尾山開発をするのは困難だとは考えませんか、見解を伺います。  長尾山開発の致命的欠陥は、財政的に困難だというだけではなくて、この計画に固執すると運動施設整備の障害にすらなるということです。  大野市や小浜市の総合運動公園は総事業費が35億円程度で、しかも、県が施設を整備しました。長尾山事業はあと、1期工事、残りも含めて110億円も必要ですから、今後さらに他市の施設が3つもできる莫大な費用がかかり、費用対効果が悪すぎます。維持費も、大野市では年間1億円の経費を捻出するのに苦労しており、さらに広大な長尾山の維持管理費は膨れ上がることになりかねません。しかも、既存の体育施設が老朽化していますが、長尾山の運動施設と競合するので改修や改築の障害にすらなります。  市長が運動施設が必要だと考えるなら長尾山開発に固執すべきではないと思いますけれども、市長の見解を伺います。  多くの市民は、やっと市長が代わって長尾山開発は中止になるだろうと考えているのではないでしょうか。ところが、長尾山1期事業の継続で来年度も2億7,000万円を支出し、平成15年度までに8億円をつぎ込むことになるのです。しかも、2期事業をしなくなったらこの8億円はむだになり、ずるずると事業を進めれば進めるほど傷口が広がるのです。逆に、この1期事業を中止すれば8億円の支出が減り、これを振り向ければ別の運動施設の整備も可能になります。  私は、勝山市の将来のために、1期事業を含めて直ちに開発を中止すべきと考えます。  市長は、財政計画で「聖域なしに事業を見直す」と表明されているのですから、長尾山の2期事業だけでなく、当面する1期事業も見直しすべきではないでしょうか、見解を伺います。  さらに、事業がむだにならないように、少なくとも勝山市総合計画の基本計画策定で長尾山開発の結論が出るまでは、来年度予算の執行は見送るべきだと考えます。  市長は、計画の見直しが終わるまで来年度予算の執行を見送る考えはないか、伺います。  市政に対する市民の信頼を得るには、行政が情報を公開して説明責任を果たし、市民の理解を得ることが不可欠です。今後行う見直し作業のためにも、だれもが納得できるように、政策、事業、事務の各段階において、客観的で市民に開かれた評価制度を導入すべきです。  市長は、各種評価制度を早急に導入する考えはないか、伺います。  ふるさとルネッサンスとかエコ・ミュージアムという考え方は、勝山市総合計画の基本構想にもないし、基本計画もまだ提出されていないのに、それでも一人歩きしているように感じます。今のところ中身がよくわかりませんけれども、私なりの理解をもとに質問をしたいと思います。  ふるさとルネッサンスの考え方の基本は、これまでのような大型開発優先ではなくて、地域の魅力や能力を引き出すという考え方なら、私どもとも一致する部分があります。  エコミュージアム構想も、歴史・文化・自然・産業など地域全体を関連づけたまちづくりを目指すということで、例えばこれまでのように、恐竜博物館を山のなかにつくって、市街地活性化や京福線存続との関係を無視し、あとでアクセスに苦労するとか、リゾート開発でも、山の中にホテルを認めて、あとで市街地のホテルを赤字覚悟で勝山市が営業するとか、個々ばらばらで関連性を無視した事業の反省に立つという考えなら、これも一致する部分があると思います。  しかし、これまで市長が示された計画概要や予算を見る限り、何に価値を見いだして、どこに光を当てるのか、実際にどんな取り組みをするのかという点では、大きな違いを感じます。  市長は、この2つの構想を、定住人口の減少やビジネスチャンスの減少など、勝山市の現状を打開するために打ち出したとしていますが、率直にいって、この構想には科学的な現状分析と実態に噛み合った対策をするという点で弱さを感じます。  例えば、定住人口の減少が問題なら、その原因は何か、人口流出だとすれば、転出の理由は何か、それを防ぐ効果的な対策は何かということを、思い込みとか思いつきではなくて、アンケートや実態調査などで科学的に分析する。このために予算も人員も確保するということがまず必要だと思います。  ビジネスチャンスの減少ということでも、地元業者がどんな技術を持って、どんな課題を抱えているのかなど実態を把握しなければ、交流しても適切なアドバイスはできません。こうしたことは、私は以前から提言してきましたけれども、残念ながら具体的な取り組みにはなっておりません。  市長は、こういう科学的な現状分析と実態に噛み合った対策をどのように実行する考えか、伺います。  もう1つの問題は、この構想が観光を柱にしているように感じられ、地域経済の対策が見えてこないということです。私はこれまでも、観光による就業人口は地域経済全体から見ればわずかしかなく、観光開発を重点にした行政運営では地域経済の基軸にはならない、特に産業分野では特別の対策をとらないと地域経済そのものが行き詰まると指摘してきました。私は、地域特性を生かした観光は否定しませんが、観光を柱にするという計画なら賛成できませんし、大型開発を見直して財源を確保し、このお金を思い切って地元産業振興に振り向けるべきだと考えます。  市長は、従来のような観光を柱とする政策を続けられるのか、それとも、違った対策を考えておられるのか伺います。  市長は東京勝山会や関西勝山会などとの交流で勝山市を復興させる機会をつくるということと同時に、復興させるのは市民自身であるとしており、私も、交流によるアドバイスは、あくまでも補助的なものだと考えます。この視点に立つなら、他力本願でなく勝山市独自の地元経済対策こそ基本です。  私は、地元業者を軸にした実態調査とか技術指導、経営アドバイス、資金確保、市場調査から販路開拓まで一貫した支援態勢が必要であり、これを実現するコーディネーターを育成し、市民の知恵と力を結集させることが必要だと思います。  東京都足立区では、行政が調査で集めた地元企業の資料を持って、行政の幹部職員が新たな販路拡大のために営業に回る、こういう取り組みが行われたり、新潟県燕市や三条市では、地場産センターが地元産業の支援拠点として活躍しております。  市長は、地域経済対策としてどのような事業を実施する考えか、伺います。  市長が今後の市政の指針とされているふるさとルネッサンス事業は、予算を見ると交流会などの新規事業費が200万円程度に比べ、中核基地としているホテルの赤字補てんには5,000万円と突出しております。  ルネッサンスの理念では、地元の営業者を育成して持続的経営を支援することこそ必要ではないでしょうか。私には、ホテルが中核基地ということが、全く理解できません。例えば宿泊も、地元の旅館やペンションに泊まってもらい、いろんなアドバイスを受けるほうが、事業者の自発的な取り組みが始まるという点でも効果的ではないでしょうか。どうしてもホテルに泊まりたいというならば山の上にあります。しかし、できれば市街地の旅館に泊まって勝山の良さを体験してみてほしい、こういう姿勢こそルネッサンスの理念だと私は思うのです。  地元の料理も、ホテルで食べるのではなく地元のお店で食べることが、食と文化を高める効果があり、どこで食べるかも大きな問題だと思うのです。イベントも、ホテルじゃなくて、お寺を利用したアスペン音楽祭などはおもしろい発想だったと思います。  要は、復興すべき地元の資産とは何か、ホテルにその価値があるのかということです。市長と私とでは、何に価値を見出して、どこに光を当てるのかという点では全く違うと思うんです。  市長は、ホテルの経営は、ふるさとルネッサンスの理念と矛盾しているというふうには思いませんか、見解を伺います。  しかも、このホテルは、県税の抵当などになっており、福井地裁の判決を見る限り、勝山市の所有権がいつまで続くのか疑問です。しかも、建設してから10年以上経過し、設備関係などは、経営を継続するなら莫大な修繕費が必要になります。  市長は、このホテルを買い受けたり、大規模修繕をしてでも営業を続ける考えなのか、将来展望をどのように考えているのか、伺います。  将来計画はあくまでも白紙で単年度の営業というなら、なぜホテルをふるさとルネッサンスの中核基地などという位置づけにするのか、答弁を求めます。  市長が、ふるさとルネッサンスを今後の市政運営の柱だと考えるなら、ホテル経営に固執すべきではないと思います。ホテルの赤字補てん5,000万円をほかに活用すれば、もっと夢がふくらむ事業ができるのではないでしょうか。  市長は、ホテルがなかったらふるさとルネッサンスもエコミュージアムもできないと考えておられるのか、伺います。  次に、公共料金の値下げなど市民負担の軽減について質問します。
     これまで勝山市は、大型プロジェクトを優先して、お金がないといって市民生活関連事業を後回しにし、財政が厳しいといって市民に負担を押しつけてきました。私は、東急のような大企業を優遇し、お客さんはもてなすけれども、市民には負担を強いるというのでは本末転倒だと思います。  不況で大変な市民生活をどうして守るか、その1つが市民負担の軽減です。  介護保険の負担が増える中で、国民健康保険税が高すぎて払いきれないという市民の声は切実です。私は、平成8年と9年に連続して国保税を値上げしたときに、値上げには根拠がないと主張して反対し、平成10年以降は財源の裏付けなど根拠も示して、国保税は値下げできると要求してきました。  平成11、12年の3月1日付けで当時の厚生省保険局長、国保課長による「国民健康保険の予算編成について」という通知では、「国保基金は医療費給付の5%以上が望ましい」としており、勝山市では約6,500万円程度です。さらに、基金の取り崩しについては「3年間黒字で国保基金が25%以上の場合」という基準を示しており、勝山市では3億2,500万円以上あれば取り崩せます。  ところが、今年度も1億2,000万円も基金が増え、国保基金の残高は8億円を超えており、国保予算のあり方から見て、異常な事態になっています。理事者はこれまで、私の値下げ要求に対して「検討する」と何度も答えながら、漫然と市民負担を放置してきており、これは市民への背信行為です。勝山市での国保加入所帯は約4,800件ですから、1所帯当たり年間平均2万円値下げしても1億円ですみ、これは今年度の黒字分程度ですから基金の取り崩しにすらなりません。  市長は、なぜ来年度も国保税を値下げしないのか、明確な答弁を求めます。  今年度からスタートした介護保険では、低所得者の負担を軽減するために、介護保険料や利用料などを市町村や広域で独自に減免するところが広がっています。県内でも大野市や坂井郡などでは、利用料の3%の本人負担を免除しています。  市長は、勝山市でも低所得者の負担を軽減するため介護保険料や利用料などを減免する考えはないか、伺います。  失業や倒産で収入が激減した所帯では、市民税や国保税、保育料など、前年の所得で課税されるため、収入がないのでこの税金や公共料金が高くて払えないという深刻な事態も起きています。  東京などでは、前年度の所得の25%以上収入が減った場合などには、条例などの減免規定を運用して、失業で税金すら払えないという市民を救済しております。  市長は、早急に勝山市も、この減免規定を明確にして市民を救済する考えはないか、伺います。  市民にはこうして負担を求めながら、大企業には甘い姿勢が、リゾート開発では際立っています。まさに、儲けは東急、負担は市民と指摘せざるを得ない状況です。  山岸市長も来年度予算で、勝山高原開発株式会社に9,000万円の増資を提案しています。昨年と合わせて1億8,000万円の増資で、総額2億2,800万円にもなります。これは福祉基金の2億3,870万円に匹敵する額です。この増資の実態は、東急不動産への返済期間のない無利子融資です。  13年前の1988年5月に、東急不動産、熊谷組、三菱商事、福井県、勝山市が締結した合意書では、「第三セクターの業務のうち企画、建設、資金調達は東急不動産に委託する」と明記しており、当初から施設整備のために勝山市が負担する義務はないのです。この増資は、当初、東急不動産が計画したゴルフ場の代替施設を建設する資金調達のためであり、このために勝山市が負担する道理が通りません。  市長は、道理のない増資を見直しもせず、なぜ市民負担を続けるのか、明確な答弁を求めます。  リゾート開発での市民負担はこれだけではありません。上水道の13億円の事業費のうち8億8,000万円は市民負担です。下水道事業では3億円の事業費のうち2億7,600万円が市民負担です。有料道路の除雪費や維持費には毎年約2,000万円を負担し、既に約2億4,000万円になっています。  市長は、市民負担を軽減するため、適切な負担を東急に求める考えはないか、伺います。  最後に、ゆきとどいた教育の推進について質問します。  大人でも子どもでも、新しいことを知ったりわかったりすることは本来楽しいものです。ところが、子供たちの中に勉強嫌いとか学力の危機といわれる深刻な事態が広がり、小学校から成績のアンバランスが顕著になっています。「わからないのも個性」などという学力観は問題であり、学習内容を子どもの発達段階に則した系統的なものにするとともに、真に基礎・基本的なことは、理解の遅い子にも時間をかけるなど十分な授業時間をとって、すべての子供がわかるまで教えるということが必要だと考えます。  授業がわからないのに一日中教室に座っているのは、だれが考えても苦痛です。しかし、教育現場では、教員が忙しすぎて教育指導に十分な時間が取れないのではないかと感じます。こうした事態を解決するためにも、30人学級の導入と、教員の増員が不可欠です。  特に、来年度の北部中学校の1年生は、ちょうど入学人数が80人になるため、従来の規定では2クラスの編制になってしまいます。私は、直ちに北部中学校での3クラス編制と教員の増員を、県教育委員会に要請するとともに、勝山市独自でも直ちに対応すべきだと考えます。  先ごろ、勝山市での学校の荒れが深刻だとして関係機関会議が開かれましたが、まず行政としてできることから実行することが必要です。  市長は、わかるまで教える教育の徹底と、少人数学級の実現について、どのような取り組みをする考えか、伺います。  もう1つは、教育費の充実の問題です。  これまでも県教育委員会は、全国と比較しても県内市町村の教育費の公費負担が少なくて、PTAなどの寄付に依存しているのは問題だとして、市町村に教育予算の増額を要請しています。  ところが、勝山市は厳しい財政状況を理由に、これまで教育費もゼロシーリングの対象にして教育備品や教材費などの通常経費をおさえてきました。しかも、来年度予算では、教育予算が今年度に比べても660万円も減額になっています。例えば小学校の消耗品費は660万円減額され、理科用備品費は2年に一度しか予算をつけないということで、小学校で500万円、中学校で300万円も減額になっています。その一方で、映写機器など高額なものをPTAが寄付するということになっています。  確かに、県内に先駆けてパソコンを導入するなどの面では予算をつけておりますが、図書購入費や教育備品、教材費などは、現場の要求を優先して予算計上すべきであり、減額までするというのは間違いだと思います。パソコンの導入でも、最近はワープロや表計算、図形処理などのソフトが標準添付されており、インターネットなど通常の利用なら基本セットで十分対応できます。1年もたてば古くなると言われているパソコンを有効利用するために、高額な教材ソフトを一律につけるのではなく、各学校ごとに必要なものを必要なときに整備するなど、教育現場の要望に柔軟に対応することが必要だと思います。  市長は、教育費の充実と教育現場の声にこたえた予算の弾力的な運用を進める考えはないか、伺います。  次に、奥越の高校統廃合問題について質問します。  私も同じ世代の方々から「高校は一体どうなるのか」「勝山の高校に入れないと、福井まで通学しなければならなくなるのか」という質問をよく受けます。  私が一番心配しているのは、高校教育の中身ではなくて少子化による統廃合の議論が先行しているということです。先ごろまとめられた検討委員会の報告も、県教育委員会の少子化による統廃合の意向が強く反映していると感じます。  しかし、高校でも少人数学級の導入が求められ、来年度の入学定員を見ますと35人学級を実施しているところがいくつもあります。仮に35人学級を高校で実施するなら2005年まで、30人学級なら2008年ごろまで、奥越4校体制で今のクラス数は確保できます。  こうしたことを考えると、高校教育のあり方を議論する時間はまだ十分残されており、拙速に統廃合の結論は出すべきでないと思いますが、市長の見解を伺います。  私は、今取り組むべき課題は、高校教育の中身を充実させるために何をするかということであって、高校の教職員の中からも、こうした検討に取りかかっていると聞いております。  私は、勝山市としてもこうした取り組みこそ重視して、協力、支援をすべきと考えますが、市長の見解を伺って、壇上からの質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 山田議員の質問にお答えをいたします。  日本の構造的危機の深まりと地方自治のあり方について、この問題につきましては、政治や経済、社会のあり方そのものが問われているという認識は私も持っております。  しかし、従来の政治体制や価値観が引っ繰り返るような変化を予感させると、そのような、いわゆる革命を思い起こさせるような変化は起きないであろうし、また、起こしてはいけないというふうに私は考えます。  3月に入りましてから、日本経済は危機的な状況に追い込まれております。アメリカ経済の急減速を受けて、生産は落ち込み、雇用は悪化、株価は急落、その中で物価の下落が進み、デフレスパイラルの気配さえ感じられるこのごろであります。  財政も金融政策もなすすべがなく、先行き不安感の中で繰り広げられる中央政界の不祥事、今ほど議員が言われましたKSD、機密費、危機管理、景気、雇用、株価、会員権。特にKSDや機密費、危機管理につきましては、政治家や行政マンである前に、人間としての犯罪行為であり、これは私も許すことができないと思っております。  そのような不祥事に市場が嫌気をさして、そこから出てくる悪い指標に政治がさらにすくんでしまっており、まさしく悪循環が進行しておるこのごろであります。  そのような中、地方財政の危機も止まるところを知りません。今年度末における国、地方の政府債務残高が666兆円に修正されました。3年前の約1.5倍であります。2010年には財政破綻は避けられないという見通しもある中で自治体だけが、いまだに交付税措置による護送船団方式に守られております。  これから一段と分権が進む中で受益と負担の関係がこれまでよりも厳しく住民から問われる時代が必ずやってきます。つまり、歳入と歳出構造を見直さなければならない時代がくるということであります。国はこのシステムを離そうとはしておりません。  したがいまして、議員御指摘の長野県の田中知事、また、高知県の橋本知事などは、このような仕組みに対する抵抗であり、また、自治体アイデンティティーの発露であると私は考えております。  また、最近かしましく言われます合併ということにつきましても、あくまで合併は手段であって、その本質は、合併によってどれだけ自立した自治体財政と最低限の行政サービスの両立を図れるかということであります。  しかし、国は先ほど申したように、遮二無二、合併を推進しようとしていますが、国、地方の関係については、国が交付税や補助金を自治体に配り、そのかわりに自治体は、国の言うことを聞かされるという構図と制度は変えたくないというベースで動いております。つまり、今進めている合併は、交付税、補助金制度を維持するただの延命措置であって、財政破綻を救う解決策にはなっておりません。  したがって、私は、このままでは地方財政はもっていかないという認識で勝山市の中長期財政計画を策定いたしました。これは、何回も申しておりますように、スタンダードスケールとて活用したい。つまり、この計画というものを常にものさしとして、これから必要である財政需要、また、公共事業などプロジェクト事業にあてはめてみて、結果的に10年後どうなるかということが即座にわかるような指標として提示をしたわけであります。これをもちまして、今後10年間の財政運営に生かしていきたいと考えております。  今後、活力を維持しながら、このような財政改革を進めていかなければなりません。したがって、総論的に言えば、大型プロジェクトへの投資には十分な検討を要すると考えております。  中長期財政計画と矛盾する2001年度の予算につきましては、まず、原因の分析と現状分析が甘いとのことでありますが、御承知のように勝山市は、これまで二度の財政再建団体を経験しております。したがって、その後の勝山市の財政運営は、常にこのことを念頭に置きながら運営してきておるというのがよき伝統であります。長引く構造不況の中にあって厳しいながらも、他市町村に比べ極端に遜色のない健全財政を堅持している要因であると市職員とともに自負しているところであります。  また、これまでの大型プロジェクト事業の推進につきましても、地方交付税に裏打ちされた有利な起債を借り入れておりまして、ただ単に市債残高だけを見て論じることは片手落ちであろうと考えておりますし、現に公債費比率にあっても、平成11年度で11.1%と、県内7市では敦賀市に次いで低い比率となっているところであります。  また、当面する諸課題につきましても、国、県における財政計画の投資的経費は一定額を確保していることから財政不足が生じることとなっておりますが、当市においてはスケールということもありますが、歳入の範囲内での弾力的運営に努めることとしており、対応できるものと考えております。  次に、2001年度予算についてでありますが、投資的経費につきましては確かに37.3%の減であります。それは、長尾山公園事業が一段落したことや、火葬場建設事業が完了したことのによるもので、畦畔整備事業や道路単独事業、臨時交付金事業等においては、むしろ増額となっており、決して市民生活事業の後回しとは考えてはおりませんし、さらに、市民を対象にした新規のソフト事業もいくつか予算計上しているところであります。  今回、私が市長になりまして初めての予算編成でありますので、確かに大型予算ではありませんし、ソフト事業につきましても、金額の大きな事業は計上しておりません。しかし、これは一つの種まきでありまして、今後4年間の中でそのまいた種が育っていくということを念頭に置いた考え方で配置をしております。  ホテルの経営につきましては、地元にもたらす経済波及効果等を考えておりまして、市民にとって決してむだな投資とは考えておらないわけであります。  また、市民がその事業を経営したらどうかということにつきましては、そのことも十分考え合わせ、すぐに着手できないという事情もあることを、話し合いの中でお聞きをしておりますので、とにかく1年間、御承知の東急エージェンシーに任せ、これから1年間で検討をしていただいて、経営ができるという御判断があれば、来年度以降、勝山市の方々にお任せをするという方向で考えております。  今後、住民のニーズを的確に把握するとともに、予算につきましても、機動的・弾力的な対応を行っていく所存でありますので、御理解を賜るよう、お願いをいたします。  次に、ふるさとルネッサンス、エコミュージアム構想につきましては、あとで関係部課長に説明をさせます。  以上で終わります。 ○議長(北山謙治君) 松村企画課長。   (企画課長 松村誠一君 登壇) ○企画課長(松村誠一君) ただいま山田議員から御質問のありました、ふるさとルネッサンス、エコミュージアム構想とホテル経営について、御答弁を申し上げます。  まず、ふるさとルネッサンス事業について、地域活性化の基軸になるのかというお話でありましたが、この事業は、総合計画基本構想の目標フレームであります、ふれあい人口5万人を実現させるための主要プロジェクトでありますし、定住施策や産業の活性化にも複合的にかかわる基本計画の重要施策であることを御理解を賜りたいと考えます。  ふれあい交流事業は、これまでも広報発送や「あじな便り」で着実に進めてまいったわけでありますが、さらに事業内容などを充実させ、市の活性化を図っていくものでございます。内容につきましては、さきに御答弁させていただいておりますので、省略をさせていただきたいと思います。  また、この事業を成功させるためには、市民の皆様や、これまで交流を進めてこられた関係の団体の皆様にも、引き続き御協力を賜りたいと考えております。  また、質問の中で定住施策などにおける科学的現状分析が弱いのではという御指摘がありました。平成11年に実施した勝山市総合計画策定のための全世帯・世帯別・ふれあい市民・高校生・中学生などに至る市民を網羅したアンケート調査結果を踏まえて施策の推進を図っているところでございます。  本年4月以降の新体制でも、こうした明日の夢あふれる勝山の政策を考えるポスト、いわゆる未来政策の担当係を新たに設け、さらに明確な現状調査に基づいた有効な施策が図れるように努めてまいりたいと考えております。  次に、エコミュージアムについてでございますが、観光を柱としているのではという御指摘でございますが、この構想のコンセプトは、いわゆる理念でございますが、地域の自然と人とのかかわりを探究し、自然・歴史・伝統文化を再発見・再評価する中で豊かなふるさと空間を創造していこうという文化活動でございます。  エコミュージアムの方法は、まず、そこに住む住民自らが自発的に地域資源の価値を発見・収集し、それを表現・展示・活用して、現代に生かそうというもので、市民が運営に主体的にかかわることによって地域への愛情が高まり、過去・現在・未来にかけて地域の問題に関心を持たざるを得なくなるというものでございます。  エコミュージアムは、この方法で地域の自然と伝統文化、そして、生活する人々までを含んでまるごと博物館にしようとするものでありますが、それは箱物型のまちおこしの行政とは対局に位置するものでありますし、21世紀の転換期を迎えまして、自分の住んでいる地域課題を明らかにしまして、それに取り組んでいくことによって、内にある資源を活性化させるという、内発型のまちおこしであります。したがって、テーマパークやリゾート開発などの観光開発ではないということでございます。  ただいま策定中の基本計画でも、この考えを基本にいたしまして、関係の方々の御意見をいただきながら、今後のエコミュージアム実践プランをまとめていきたいというふうに考えております。  次に、ホテルの件について御指摘がありましたが、今回のふれあい交流館の活用ビジョン作成に当たりましては、検討委員会のほか、関係の事業者の方々とも何度かお話をさせていただく中でまとめさせていただきました。  費用対効果という点では経済波及効果が約5億円ということに見込まれておりますし、地域経済の振興に確実に寄与している点を御理解を賜りたいと存じます。  また、ふれあい交流館は、都市機能としてのコンベンションなど大変有効なスペースがありまして、市民の方々が独自の企画で定期的に音楽イベントなどが行われるなど、交流館としての位置づけがますます明確になってきているところでございます。  今後の長期的な展望につきましては、裁判の経過とも関連いたしますので、その経緯を見守りながら検討してまいりたいと考えますので、よろしくお願いを申し上げます。  また、公共料金の関係のところで、勝山高原開発にかかる増資につきまして御質問がございました。  この点につきましては、平成12年度当初予算におきまして、債務負担行為という形で既に既決をいただいているものでございます。本年度予算はその2年目ということで、予算執行につきましても御高配を賜りたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。  勝山高原開発に対しましては、なお一層、通年型リゾートの実現と草原景観などの形成につきまして、強く働きかけていく所存でございますので、よろしく御理解のほどをお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 中村建設部長。   (建設部長 中村重夫君 登壇) ○建設部長(中村重夫君) 順序が前後したことにつきましておわびを申し上げます。  3番目の御質問にございました、長尾山開発の見直しについてお答えをいたします。  長尾山総合公園事業につきましては、当市にとって最も大きなプロジェクト事業でございます。これまで、事業手法、事業内容、事業の進め方につきましては、議会におはかりしながら進めさせていただいたところでございます。  その中で社会情勢の変化や自然との共生を念頭に置き、オオタカの保護等に配意した事業の見直しを行ってまいりました。これまで、長尾山開発推進協議会や関係地権者の御理解、御協力のお蔭をもちまして、用地買収は予定どおり進んでおり、昨年には恐竜博物館がオープン、恐竜エキスポが開催され、全国、世界に勝山、長尾山を強く知っていただいたところでございます。  13年度におきましても、恐竜博物館で100日イベントの開催が予定されておりまして、恐竜サミットの開催や、公園の1期エリアの約80%を市民の憩いの広場として供用開始を予定しておりまして、さらに、自然との共生を主眼とした公園として全国にアピールできると信じております。  2期事業につきましては、これまでも申し上げておりますように、議会と協議、おはかりしながら、社会情勢の変化や財政状況を十分に勘案しながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  次に、5番目の、リゾートの上水道整備や有料道路の市民負担についてお答えを申し上げます。  法恩寺山一帯のスキー場開発は、当市の長年の懸案事項として、また、市民の夢として、その実現には大きな期待が寄せられてきたところでございます。基本計画がまとまり、開発手法の検討段階で運良くリゾート法が施行され、この法律の適用を受けて本格的に開発がスタートし、今日の姿となり、大変感激をいたしているところでございます。このリゾート法の適用は様々なメリットがあり、これがなければ法恩寺山一帯の地形条件から判断をいたしまして、開発の実現はならなかったのではないかと思っているところでございます。  御指摘のリゾート開発による市民負担は改善すべきとのことについてでありますが、開発に当たりましては、基本合意事項について協定がなされ、これらのインフラ施設の整備に関しましても、負担区分を明確にしてスタートされたものと考えております。したがいまして、一方的な論点で解決できることではございませんので、その内容を十分検証いたしました上で、関係機関と真摯なる協議をしていきたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 加藤保健衛生課長。  (保健衛生課長 加藤敏彦君 登壇) ○保健衛生課長(加藤敏彦君) ただいま山田安信議員よりの御質問のありました5番目、公共料金値下げなど市民負担の軽減についてに関連しての、国民健康保険関係につきまして御答弁を申し上げます。  当市の国民保険の加入者は年々増加しているところでございまして、高齢化に伴い老人保健医療給付費対象者が年々増加し、一方、若人の加入者は減少の一途をたどり、国保被保険者の高齢化が進んでいる状況に加え、医療費の変動も著しく、また、長引く景気低迷によりまして、保険税の収納額が減少してきている状況であります。  また、基金の額が多額になっておりますことにつきましては、これまで不測の事態に備え、安定的かつ十分な基金を保有するよう国から指導されてまいりましたが、12年度より、基金取り崩しの目的が高額な医療費の発生や保険財政の変動への対応にあてられるよう緩和されてまいりました。  このような状況を踏まえ、今後、被保険者及び医療費の推移や国の動向を見ながら基金の取り扱いと適正な賦課のあり方につきまして、各関係方面からの御意見をいただきながら検討してまいりたいと存じますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 大沢市民福祉部長。  (市民福祉部長 大沢佑治君 登壇) ○市民福祉部長(大沢佑治君) ただいま山田議員から御質問のありました5番、公共料金値下げなど市民負担の軽減について御答弁申し上げます。  介護保険施行前のヘルプサービス利用者の所得税非課税の場合は利用料は無料でございましたけれども、介護保険の導入によりまして、いきなり個人負担が10%になると非常に混乱をいたしますので、激変緩和の観点から介護保険施行時のヘルプサービス利用者につきましては、現在、5年間の経過措置として利用料金を3%に軽減し負担をしていただいているわけでございます。
     勝山市の場合は、介護保険施行前の在宅福祉サービスが非常に充実しておりまして、この経過措置の対象になる方がかなりおられました。この経過措置者の3%負担をさらに無料にすることにつきましては、介護保険の受益者負担の基本理念に逆行することになりますし、経過措置の対象にならなかった方々との均衡もありますので、個人負担を無料にする予定は今のところ考えておりません。  老人医療の場合も、1割個人負担がありますように、介護保険の場合も、1割の負担をお願いしたいと思っておる次第でございます。  個人負担が高額になった場合は、高額介護サービスの償還制度もありますので、その点御理解を賜りたいと思います。  次に、保険料の減免についてでありますが、介護保険制度におきましては、保険料を所得に応じた5段階設定や6段階設定とすることなどにより、所得の低い方への必要な配慮が行われていることになっております。  勝山市は5段階方式をとっているわけでありますが、年金が少額であるということで一律に減免を講じることは、かえって不公平であるということで、国は、保険料減額分に対して一般財源を充当することは介護保険制度の崩壊につながりかねないという危機感から、減免をした市町村については調整交付金をカットする方向で厳しく指導しておりますので、保険料の減免をする予定はしておりません。  今後とも、介護保険制度の趣旨につきまして市民の方々に御理解を得られますよう努力をしてまいりますので、御支援、御協力を賜りたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 牧野総務部長。   (総務部長 牧野昌久君 登壇) ○総務部長(牧野昌久君) 公共料金値下げなど市民負担の軽減の減免についてでございますが、特に必要と認める場合とは、自然災害にあった場合や生活保護を受けている方などの人的に防ぐことができない災害や想定してない事象、例えば不慮の事故等によって収入が途絶え困窮している方々を支援するという意味で減免をしようとするものでありますので、御理解をお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 三屋教育委員会事局長。(教育委員会事務局長 三屋幸夫君 登壇) ○教育委員会事務局長(三屋幸夫君) 6番目の山田議員の質問にお答えいたします。ゆきとどいた教育の推進についてでございます。  平成14年度より新教育課程が完全実施されます。新教育課程では、基礎的・基本的な内容の確実な定着と、自ら学び、自ら考えるなどの生きる力の育成が重要な課題となっています。  とりわけ今回の新学習指導要綱の改訂では、厳選された基礎的・基本的内容が、学習者である子供に確実に理解・習得され、定着、さらに理解・習得された知識・技能が断片でばらばらに記憶されているだけのものにとどまることなく、次の学習に再構成されたり、生活の中で生きて働く形態に至るまで反復・習熟することが求められています。  本年度は、平成14年度の完全実施を控え、平成12年度、13年度の移行措置期間の初年度に当たり、教務主任を中心に年4回の研修会を開催し、基礎的・基本的な内容の徹底について共通理解を図ったところでございます。  また、各学校におきましても、指導方法や指導体制の工夫、例えば、学習形態・学習組織、ティーム・ティーチング、繰り返し指導の工夫、体験的・問題解決的学習による学習のリアリティー化、コンピュータ等の視聴覚機器の適切な活用、教材の工夫などを通して、個に応じた指導の徹底を図っているところでございます。  また、少人数による学習集団を組織し、きめ細かな指導ができるように既にティーム・ティーチング加配教員が配置されておりますが、中学校においては、数学、理科、英語において、個に応じた指導がさらに充実するよう教員の増員を要請しているところでございます。  しかしながら、市負担教員による対応までは考えておりません。  教育費のゼロシーリングについてでございますが、来年度は教科書の改訂がありませんので、そのことに伴う教師用教科書と指導書の予算が必要ないこと、理科教育の振興に関する備品の購入は隔年と定まっており、来年度はその年に当たっていないこと、北信越大会がないことで、その分、減額となっております。  中学校のコンピュータの整備につきましては、平成14年度より新教育課程が完全実施となりますので、平成13年度内の配置を目指しております。  今回の教育課程の改善におきましては、生きる力を目指して、自ら学び、考える力の育成、基礎的・基本的な内容の確実な定着、個性を生かす教育の充実に努めることが求められています。このねらいを達成するため、学校の情報化の施設、設備の整備を進めております。  ところで、平成10年8月、コンピュータ等の整備委員会を立ち上げ、委員の中に現場の先生方も加わり検討を重ねてまいりましたが、今後も要望を取り入れる中で配備していきたいと考えております。  あわせて、指導できる教員の養成を順次進めていきたいと思います。国、県のコンピュータ関係の研修講座は年々充実してきており、本市におきましても、従来から開催しております年2回のコンピュータ研修会を今後も継続し、指導ができる教員の育成に一層努めていきたいと考えております。  奥越の高校統廃合につきましては、昨年11月に、勝山市の高校問題検討委員会から、「少子化の時代に向けての勝山市の高等学校のあり方について」と題する意見書が前市長に提出されております。この内容を見てみますと、「奥越3校体制を受け入れざるを得ない状況にあり、高校の統合は急いで対応しなければならない」とあります。  検討委員会は、市議会をはじめ市の各界、各層を代表する方から構成され、6カ月間に計8回の委員会をもち、真剣な検討がなされたことでありますので、いろいろな角度から御検討がされたものと受け止めております。  今後、当市や当市の生徒の将来にわたり、よりよき方法を市として示し、県と十分に折衝してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 山田議員に申し上げます。申し合わせ時間が過ぎておりますので、一言だけ。  5番。 ○5番(山田安信君) 時間がオーバーしていますのでこれで質問は終わりますけれども、率直に言いまして私の質問に的確に答えられてないという点については、非常に寂しい思いをしておりますし、今後ともそういうことがないように。聞かれないことを長々と話をされると、本当に聞いてて私はちょっと不快さえ感じました。  そのことを表明いたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 次に、椿山 弘君の質問を許します。    (9番 椿山 弘君 登壇) ○9番(椿山 弘君) 質問の許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。  山岸市長には昨年12月、今井市長の任期満了による市長選挙には、厳しい選択の中で立候補を決意され、選挙の結果、7割強の支持を得られ当選の栄によくされましたことに対しましては、敬意と祝意を申し上げるものであります。  今井市政12年の任期が2000年末と同一となり、山岸市政の発足が21世紀初年度の発足とは、偶然の一致とはいえ、あまりにも区切りのよさに、山岸市政の前途に何かよきものありの感もないではありませんが、我が国の社会は20世紀における大きく変動した政治、経済、教育等の諸問題の問題解決の方向が何一つ出しえず、21世紀に持ち越しているものでありまして、こうした状況の中で、我が郷土勝山市の活性化への道のりは決して生易しく平坦なものではないということは、今さら私が申し上げるまでもなく、だれしも異論のないところと存じますが、私も議員の1人としましてさらなる研鑽を深め、市民ニーズにこたえるべく決意を新たにしているところでございます。  さて、ここで次の4項目について理事者のお考えをお伺いします。  1番目は、勝山市の人口増と産業の振興の具体的戦略と交通ネットワーク整備についてでございますが、平成3年5月に決定された第3次総合振興計画によりますと、目標年次平成12年には定住人口3万5,000人の目標を立てていますが、実際には3万人を切っているわけですが、人を増やすには、若者をはじめ住む人に仕事を与えることと並立しなければならない。若者の定着しない、若者のいないところに子供が生まれないのであり、人口増と産業振興は両立して考えねばなりませんが、これの具体的な戦略についてお伺いをします。  次に、交通ネットワークの整備についてですが、産業振興、特に観光産業の取り組みの中で中部縦貫自動車道や416号の道路整備があまり進んでいないことへの不満の声が多く聞かれます。福井市への30分間構想の実現や、中京・関東へのルートの整備が進むかどうかは、多くの観光資源ができ、定住人口、ふれあい人口増に期待をかける勝山市はもちろんでありますが、奥越地区の死活にかかわる問題であると思います。  416号ずい道開削期成同盟会が発足して10年目という節目の年を迎えたわけですが、あと何年で開通に持っていけるかぐらいの予想目標年次を示すべきだと思いますが、お考えのほどをお伺いします。  2番目は、政策評価システムの導入についてでございますが、12年3月議会に勝山市行財政改革大綱、それに伴う実施計画が出されわけですが、その中の項目の中で「効率的な財政運営」とあり、その中で「事業評価システムの構築により効率的な財政運営を図る」となっていますが、13年度中にこのシステムを取り入れる予定があるかどうかをお伺いします。  次に、町中活性化への具体策についてでございますが、これは、午前中の代表質問と、ルネッサンス事業とかエコミュージアムのことについて、大変丁寧な説明を受けておりますので、私はここでひとつ、差し当たり取り組んでいただきたい具体的なことをちょっと提言したいと思います。  それというのは、先般、本町へ買い物に行きましたところ、店の御主人に言われました。「お前は村部出身の議員かしらんけど、農業問題ばかり言うてんと、少しはまちなかのことも少し考えろ」こう言われましたので、私はまちの中を歩きまして、そして、平成9年9月の定例会に提言をいたしました。  1つは、空き店舗を利用したギャラリーをつくりなさいと。そして、小・中学校やら、市民の趣味である俳句とか川柳、写真等をほ展示してまちなかを賑やかにしなさいということを申し上げた。  2つ目は、毘沙門神社にある、あの立派な昔の金灯籠をメイン通りに出しなさい。  3つ目は、左義長に作られる「作り物」といわれる、あれが2日間のお祭りだけでしもてまうのはもったいないと。せめて2カ月や3カ月、1年とは言わんが展示する工夫をしたらどうですということですね。  それから、4つ目は、九頭竜川の開発のことでございますが、これは午前中、非常に細かく笠松議員からお話がありましたので、私は細かく申し上げることは避けたいと思いますが、これも市民の皆さんから言われたんです。「やっぱりあの九頭竜川というのは、だれ名づけたか知らんけれども、9つの頭を持つ川というのは、何とロマンを感じられる名前や。もう少し、お前、あの川をきれいにしたり、開発することを考えんか」ということです。これは私は、九頭竜川の話はこれで。  前期4年の間から比べて3回目ぐらいになるんですかね。やっぱり子供や若者が家族連れで川の持つ景観を楽しみながら遊びに来ると、市外からも来ていただけるというようなことも考えなさいということでございます。  それから、4番目は、教育問題についてでございますが、さきにも申しましたが、教育問題は経済の不況対策とともに、20世紀末に何の進展も見えぬまま21世紀に持ち越した大きな課題の一つであります。  新聞報道によりますと、教育改革国民会議が将来のあるべき学校教育についての最終案を取りまとめたとか、本県でも義務教育研究推進会議や社会教育委員会が、21世紀の教育・家庭・地域社会のあり方について議論し、3月末までに最終案がまとまるそうでありますが、2月15日に発表されました県の予算を見ますと、教育振興ビジョンを策定するための懇話会を設置するとのことであります。  私は、ここで3項目について質問をいたします。  1番は、人間の生きる基本理念の教育についてでございますが、今は、少子化・高齢化の波の中に立たされていると言われていますが、少子化対策に教育という立場から考えてみる必要があるのではなかろうかと思います。  人間が生まれて死ぬまで、現在は平均80歳だそうでございますが、何をなすべきかという理念の追求がおろそかになっているのではないかと思います。近年見られるように晩婚化、非婚化の傾向。結婚生活なんて煩わしいと思っている人、男に頼らなくても十分収入があるので、結婚なんかしたくないと思っている高学歴層の女性群。この現象が、少子化に拍車をかけているように思えてなりません。  人間、人として生まれ、一定年齢に達したならば、結婚というルールの中で男と女が一緒になって家庭を築き、生活をエンジョイし、住みよい社会づくりに貢献し、心身ともに健全なる子供を生み育て、立派な子孫を残していくという基本理念の教育が、命の尊厳の教育とともに大きく取り上げられるべきであるのでなかろうか。  今、大きく言われている男女共同参画社会の構築も、この基本理念の上に構築されるべきであると考えますが、お考えのほどをお伺いします。  2番目は、家庭教育についてでございますが、12月20日の新聞報道によりますと、教育についての世論調査をした経過が出ています。「道徳教育の充実を望む」と言われた人が65%あったこと、「学校で先生の言われることをよく聞くように家で子供に話をしたことはありません」という母親が30%近くの回答があったという報道がありました。  いじめ、不登校、校内暴力、学級崩壊、凶悪犯罪等のことが毎日のように報道される昨今でありますが、勝山で凶悪犯罪の話はまだ聞いていませんが、不登校とか校内暴力的な話はよく聞こえてきますが、勝山の現状はどうなっていますか、お尋ねをいたします。  私たちの時代は、家庭での「しつけ」が良いとか悪いとかということがよく言われたものですが、現在は「しつけ教育」というものがあるのかどうか、家庭教育とはなんぞやという教育を考えねばならないのではないかと思います。この点についてのお考えもお伺いしたいと思います。  次は、マナーの教育についてでございます。  高校生、中学生のマナーが非常に悪いという話が多く張ってきます。中学生でたばこを飲む生徒がいる、その中に女子生徒がいるとか、大勢の前ではとてもお話することのできないような行動をとるものもいるとか、さきに申しました「しつけ教育」と重複するようなことにもなりますが、学校におけるマナーの教育についての現状を報告願います。  以上で、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 勝山市の人口増と産業振興の具体的な戦略についてお尋ねをいただきました。  御案内のとおり、さきの国勢調査の結果においても人口2万8,143人で、5年前と比較しても3.5%の減少となっております。これまでも人口増の施策として、住環境の整備や企業誘致による雇用の創出等に取り組んでまいりました。また、子育て支援事業やふれあい人口5万人事業等、幅広く事業の展開を行ってまいりましたが、人口の減少に歯止めがかかりませんでした。  新総合計画では、平成22年目標で、定住人口おおむね3万人と定めるとともに、ふれあい人口5万人を目標に、様々な定住施策を基本計画の中で定めることとしております。このことは、今回の予算に上程いたしましたふるさとルネッサンス事業の視野の中にも入っておりまして、産業振興の具体化につなげてまいります。  具体的には産業とまちの賑わいなど若者に魅力あるまちづくりを基本として、安定した産業構造の展開を図るために、新年度予算では、ベンチャー企業支援、地場産業振興センター事業支援等を新たに設け、産業の活性化に積極的に取り組みます。また、賑わいのあるまちづくりの展開として空き店舗対策、商工業推進事業等まちの賑わいを強化する取り組みを推進いたします。  さらに、定住促進の施策として安価な宅地の供給や市営住宅の整備を計画するとともに、ソフト面では、市のホームページに「住んでネット」を開設して住宅情報を提供していきます。また、ふるさとルネッサンス事業による企業誘致にも効果が出るように取り組みます。  このような幅広い施策を展開し、定住人口の減少に歯止めをかけるとともに、産業振興並びに魅力ある職場の創出に努める所存であります。  次に、交通ネットワークの整備についてお答えをいたします。  議員御指摘のように、都市の発展や人口増の対策を思考いたしますとき、その基盤となりますのは道路網の整備であります。このような観点から、中部縦貫自動車道の用地交渉も他市町村に先駆けて取りかかり、勝山市の区域は100%近い状況となっているところであります。  平成10年12月に永平寺大野道路の起工式が杉俣地係で挙行され、過日には吉峰トンネルの勝山工区で工事の安全祈願祭が行われる等、いよいよ本格的に工事が始められ、予定の平成19年を待たず一日も早い開通を期待しているところであります。  一方では、思うように進んでいない国道416号線のずい道開削や、篠尾勝山線をはじめとする主要地方道、県道等、課題も山積いたしております。  国、地方とも財政が逼迫している情勢下にあって、事業用地の早期確保を前提として予算配分がなされる昨今であります。懸案のいずれの路線も用地の進展がないことによって休止の状態となっているものでありますので、関係機関に対し強力に要請していく所存でありますので、議員各位におかれましても絶大なる御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。  また、椿山議員から、まちなか活性化への具体策についていろいろと具体的な御提案がございました。大変興味深く拝聴させていただきました。議員の提案の内容は、まさに私がこれから進めてまいる重要施策の一つであります勝山エコミュージアム構想と考え方が一致するものでございます。  つまり、我が勝山市内には有形無形の文化財や人的資源、そして、自然遺産や産業が多数存在しております。私は、これらの遺産や資源などを有効に結びつけて活用していくために、勝山全体を自然に包まれた巨大なミュージアム、博物館としてとらえ、人々の生活と伝統文化をも次世代への遺産として継承し発展させていく構想でございます。  議員御提案の、市民に開放する空き店舗ギャリーは、交流と憩いの場として、そして、「金灯籠」は歴史文化遺産として、左義長の「作り物」の長期展示についても伝統的文化遺産として、また、九頭竜川は自然遺産として、いずれも勝山市という屋根のない博物館の中のサテライトとして十分に光を放つことだと思います。  御提案の件につきましては、エコミュージアム構想のまちなか整備を進める中で具体化を検討する仕組みをつくってまいります。  ただ、こうした構想は、私1人や市の行政機関の努力だけでは実現することではありません。多くの市民や広く関係団体等の皆様に参画していただき、地域おこしを目指して頑張ってまいる所存でございますので、よろしく御理解をお願いいたします。  残余の質問につきましては、関係部課長に答弁させます。 ○議長(北山謙治君) 牧野総務部長。   (総務部長 牧野昌久君 登壇) ○総務部長(牧野昌久君) 椿山議員の2番目の、政策評価システムの導入につきまして御答弁を申し上げます。  政策評価とは、公共事業などの必要性を客観的な基準や手法を用いまして評価することと認識をいたしております。事業の目的や効果を明らかにすることによりまして職員にコスト意識を徹底させ、また、費用対効果を市民に公表し行政の透明化を図るための手法として、近年、各自治体で導入検討がなされているところでございます。現在、全国の市町村での取り組みは約3割程度だと言われておりまして、先進自治体の事例等を参考にしながら検討を進めているようでございます。  当市におきましても、システムこそ確立はいたしておりませんが、毎年、予算編成方針の中でその1つの事業につきまして、その達成度、効率性を評価することにより、その結果を次年度以降の予算編成に十分反映させるため、事務事業評価に意を用いるよう各部等に通知をいたしているところでございます。  これらのことも踏まえながら、今後、政策評価の導入に向けまして検討してまいりたいと存じておりますので、御理解をお願い申し上げる次第でございます。 ○議長(北山謙治君) 三屋教育委員会事局長。(教育委員会事務局長 三屋幸夫君 登壇) ○教育委員会事務局長(三屋幸夫君) 4番目の椿山議員の質問にお答えいたします。  (1)人間の人としての生きる基本理念についてでございます。  御指摘のとおり、晩婚化、未婚化が進行しており、背景として子育ての負担感及び子育てと仕事の両立の困難さが、個人の結婚観、価値観の変化、親への依存期間の長期化、高齢化等が指摘されております。また、夫婦の平均出生率は、昭和40年代後半は2.2人でしたが、平成10年度には1.38人になっております。  こうした中で少子化が進行するわけですが、このことについて学校教育として抜本的な対応策はございません。むしろ、少子化が教育に及ぼす影響に対してどのように対応していくかが今日的課題であります。  少子化が教育に及ぼす影響としては、子供同士の切磋琢磨の機会が減少すること、親の子供に対する過保護、過干渉を招きやすくなること、子育てについての経験や知恵の伝承、共有が困難になること、学校や地域において一定規模の集団を前提とした教育活動や、その他の活動が成立しにくくなること、よい意味での競争心が希薄になることなどがあげられます。  このことに対応するために家庭科の家庭分野におきましては、家庭のあり方や子供の成長発達に果たす親の役割などについての学習を充実するため、保育体験学習を推進するなど、子育て理解教育を行っております。また、子供が自然と触れ合う機会を増やすために、学校行事や総合的な学習の時間において、自然体験や社会体験など体験的な学習を構成しております。  今後も学習や生活を通じて児童・生徒がそれぞれ豊かな価値観・価値体系を作り上げていくための基礎を培っていきたいと考えております。  さら、家庭向けの相談会を開催しております。学校教育課では年2回、生涯学習課では年1回の家庭教育相談会を開催し、子育ての悩みに対応しております。相談者数が増加してきており、今後、さらに充実していく必要があります。  それから、4番の(2)家庭教育についてお答えいたします。  当市におきましても、不登校、問題行動が発生しております。不登校児童・生徒への対応としては、年2回カウンセリング研修会を開催し、教員のカウンセリングマインドを基盤とした生徒指導の充実に努めております。また、各学校におきましては、心の教室相談員や不登校対応の教員を加配し、心のケアを図っております。  不登校の問題は事例ごとの対応が重要ですので、以上のような全体的な対応のほかに、不登校児童・生徒の個別の対応も行っております。心の教室相談員や不登校対応教員による個別対応のほか、適応指導教室や専門カウンセラーによる個別相談、平成12年度からは巡回カウンセラーによる相談体制がさらに向上しております。  不登校解消に向け今後とも、指導体制、相談体制を充実してまいります。  市内の中学校で発生しました問題行動につきましては、先ほど申し上げましたが、2月14日、教育福祉会館におきまして、県教育長はじめ各関係機関から14名の方々にお集まりいただき、生徒指導にかかわる関係機関会議を開催いたしました。  この会議におきまして、限度を越えるような生徒の問題行動については、学校の抱え込みの風土を改善し、開かれた学校づくりの中で関係機関との密接な連携、協力体制の強化、教師としての毅然とした指導態度の重要性、暴力を許さない社会的風土の醸成、子育てにおける社会的責任などについて確認したところでございます。  家庭教育は、すべての教育の出発点であり、特に基本的な生活習慣、生活能力、豊かな情操、他人に対する思いやり、善悪の判断などの基本的倫理観、社会的なマナー、自制心や自立心などの生きる力の基礎的な資質や能力を培うことが大切であります。
     地区懇談会、PTAの各種会合を通じまして啓発していくよう学校を指導いたします。また、奥越愛護センターとともに連携し、安心して学べる学校、楽しく通える学校づくりに邁進したいと思います。また、PTAとも連携を取りながら対応し、沈静化を図ってきたところでございます。  本年度も余すところわずかになりましたが、正常化を図りたく、あわせて来年度に向け万全の生徒指導体制にのぞみ、安全な学校、生徒にとって楽しい学校づくりに引き続き努力いたしたく思います。  学校教育に対する市民の信頼回復に努めたいと考えておりますので、御理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。  それから、4番の(3)マナーの教育(しつけ)についてお答えいたします。  先ほど申し上げましたことと重複するところがございますが、凶悪犯罪の低年齢化が進行しております昨今、生徒の問題行動への対応は緊急の課題でありますので、御説明をつけ加えさせていただきます。  「三つ子の魂百まで」とのことわざにありますように、幼少期からの家庭教育はすべての教育の出発点であります。生徒指導にかかわる関係機関会議の席上におきましても、家庭教育の重要性が強調されておりました。基本的な生活習慣、生活能力、豊かな情操、他人に対する思いやり、善悪の判断などの基本的倫理観、社会的なマナー、自制心や自立心などの生きる力の基礎的な資質や能力の基本は、家庭の中で培われるものであります。  学校の生徒指導におきましては、引き続き最善の努力をいたしますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 9番。 ○9番(椿山 弘君) 1月招集の臨時議会で市長は、山岸市政の基本政策について述べられておりますが、従来、勝山の基幹産業というのは農業と繊維だと、こういうふうに言われてきたんですけれども、私は、これだけ勝山は観光資源が多いんだと、それから、市長がおっしゃったエコミュージアムか、横文字だとうまく言わけんのですけれども、そういうことも含めると私は、行政の位置では観光産業は基幹産業という位置づけをしっかりすべきだなと思います。  そこで、今までは、よく言われたけれども実践がなかったんですけれども、いわゆる自然の観光というか、農業観光とでも言いますか、そういう柱を一本建てて、そして、基幹産業という位置づけをして、これはさきの山田議員の説から言うと、山田議員は、おれはそれは反対だと言われるかもしれませんが、私はそういう感じをこのごろしています。  そして、いわゆる自然を基調としたグリーンツーリズム、川上・川下の交流、私の提案した「三日オバンドコ」、果樹の1本オーナー制やら、新食品の開発、健康食品の開発ということをやって、そして、恐竜博物館もなかなか見ごたえがあるが、やっぱり勝山は自然はいいなと、かなり食べ物もおいしいぞというものを作り上げるべきではないかなと思うんです。  それから、もう1つは、大野市が12年度予算に、市転入者に住宅費の助成制度を発足させましたね。私は前から言うてるんですけれども、いわゆる若者のUターンや、それから、都会で就職されて定年になって、できたら郷里に帰って第2の人生を歩みたいというように考えている人に、いわゆる勝山の景観のいいところとか、菜園つき住宅地のようなものを造成して、そういう人にできるだけ、実費といいますか安く提供するというのも、市長の今度の構想の中でひとつ入れていただきたいなと、こういうことを思います。  そういうことを考えると私は、担当する独立した課が必要だなと思うんです。それは観光課というんですか、まちづくり課というんですか、名前のことはどうでもいいですけれども、市長のおっしゃる構想を進めるのに独立した課をひとつつくるべきではないかなということを提案申し上げておきたいと思います。  御検討をお願いしたいと思います。  次に、評価システムの構築のことでございますが、実はこのことについて勉強する機会がありまして、私も勉強会に行ってきたわけですけれども、ちょっとそこで紹介しておきたいことがあるんです。それは、三重県の津市が12年度の9月からこの制度を取り入れているんですね。そのマニュアルの中にこういう一節があるんで、ちょっと紹介しておきたいと思うんです。  「政策評価の目的は、政策の立案、実施、評価という政策循環過程を確立し、有効性、効率性の高い行政活動を行うとともに、評価結果を市民の方々に提供することにより、行政活動への信頼性を高めることにあります。さらに、情報提供を通じて市民と協働による行政展開の実現を目指します。また、政策評価は、職員一人ひとりが全体の政策体系の中で、自分の仕事がどこに位置し、他の業務とどのように関連し、市民生活にどういった役割を果たしているのかを理解することにより、はじめて適切に運用されるものであることから、実施を通じて、職員の政策形成能力の向上と意識の改革を図ります」と、こうなっているんですね。  私はこの文章の中で市長、このあとの「職員の政策形成能力の向上と意識の改革を図ります」と、この一文に引っ掛かるんです。これをするには、できるだけ早く勝山市も導入していただきたい。さっき総務部長が、全国で3割とかというお話もありましたけれども、それは3割でも4割でもいいですけれども、勝山市でも、そういうことを考えると私はなるべく早く導入することをお願いしておきます。  それから、ちょっと時間がありますので、さっきまちなか活性化のことについて提案申し上げましたところ、市長は、とにかくやるとおっしゃったので。  私が平成9年に提案したとき、市長がこういう答弁をされているんですよ。「椿山議員からの御提案がありました商店街での朝市の開催、空き店舗ギャラリー化、あるいは毘沙門の「金灯籠」の活用等につきましては、本町通りを中心とした商店街の活性化にとって重要な施策の一つと認識しております。  ただ、これらの活性化の手法として、これだけを単独に取り入れたとしても、それだけでは有効なものとはなりにくいと考えます。  市としましては、総合的な活性化対策としてファッションタウン化構想を思考する中で商店街の皆さんにも御協力いただきながら、御提案をいただいて政策に生かしていきたいと存じますので」と。4年たったんです。4年たって、また、これを言わなあかんというのか、市長がかわったで申し上げるという私の気持ちもありますけれども、こういうことでは、私から言わせれば、これではどうもならんなという言葉にならざるを得んなあということだけはちょっと申し上げておきたいと思います。  この間、1月十五、六日ごろの新聞で、さっき話されました教育福祉会館で会合がありましたね。そのときに、新聞に書いてあるんですけれども、こう書いてあるんですよ。滝川課長がこうおっしゃっているんです。「どんな深刻な問題を抱えても『何とか自力で解決したい』とするのが教師の本能。悩み、解決に取り組んでいる中で、保護者は解決に難航する教師や学校の姿勢を批判するばかりだ。その姿を見た生徒は、ますます調子に乗って暴れる悪循環が繰り返されているという」あと、敦賀の場合は何とかかんとか、こう書いてある。  私はこれを読んで、私はこう思うんです。教育委員会とか学校の先生方というのは、一つの流れというか、波があるんですね。なるべく外へ出したくない。学校の恥になると。「こんなもの知れたら西校の恥になるで、おい」隠そう隠そうとするという特質、そんなことはありませんけれども、あるんですね。  図書館に「隠蔽」という本を、図書館長にお願いして買うて読んであるんで、また御覧になっていただきたいと思うんですが、これは平成元年に富山市の市営住宅の4階から中学生の女の子が飛び降り自殺した、それの経過、あとのことをずっとある人が書いた本が、その「隠蔽」という本なんです。あの本を読んで見ると、私は勝山の教育委員会とか学校の先生がというんではなくして全国的な、これは教育委員会が持つ、教育関係者が持つ一つの特質かなというふうに思っているんですけれども。  それで、私は、滝川課長がおっしゃっているのは、滝川課長が間違っているということを言うてると私は言おうと思いません。しかし、問題が出たときには早めに、保護者とか関係する人なりに集まるなり何なりして、こういうことがあるで、これがこうなるという予想というのは立つんですから、早めに対処することが解決の道だと思うんです。  それを「また知れると」と、第一番に西校なら西校の校長、中部中なら中部中の校長あたりが「何とか」と、その姿勢だけは直さんといけないなと思うんです。  滝川課長も悪いとは言いませんけれども、私はそういうことがあるんだということは感じているわけですが、そういうことが、隠そう隠そうとすると、それが問題解決を遠ざからせるというふうに私は考えますので、これは私、答弁いりません。答弁は求めようと思いませんが、そういうことを十分と、きょうは教育長、空席でございますからこれ以上のことは申しませんけれども、ひとつそういう点もお願いしたいと思います。  市長、組織の組み立て等について、何かお考えがあったら一言お伺いして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 今度、御提案申し上げております部課の改定の中で新しい課を市長公室の中につくります。その名前は「未来創造課」という課をつくります。その中で今御提案しておりますことにつきまして、積極的に専門的に取り組む、そういう体制を作り上げていくつもりでございます。 ○議長(北山謙治君) 9番。 ○9番(椿山 弘君) 市長、1つだけ具体的にお願いしときたいんですけれども、今年の左義長の「作り物」コンクールで市長賞に輝いた芳野区、あの作品をニューホテルのロビーに展示することをひとつ提案しておきますので、あのロビーはスペースは十分あるのでできると私は思いますので、よろしくお願いをいたします。  それから、教育委員会事務局長にお願いしときたいんですけれども、実は野向のように、小学校の児童数がだんだん減って、集落から学校へ行くのに1人で歩くとか、多くても2人しかもういないんだとか、そういうことがあるんで、父兄の間から、バス通学ということを考えてほしいという要望が出ていますので、そのことについて今、答弁がどうということは私は求めませんが、十分御検討を願いたいということをひとつお願いします。  終わります。 ○議長(北山謙治君) 休憩いたします。  ────────────────────     午後 2時52分 休憩     午後 3時06分 再開  ──────────────────── ○議長(北山謙治君) 再開いたします。 ○議長(北山謙治君) 次に、小林喜仁君の質問を許します。    (8番 小林喜仁君 登壇) ○8番(小林喜仁君) 指名によりまして、通告に従いまして質問をしたいと思います。  既に今朝からいろいろと質問の中で一部重複する点があろうかと思いますが、私の質問の趣旨を御理解いただいて、簡単明瞭に御回答いただきたいなと、かように思う次第であります。  まず初めに市長の御就任、心からお祝いを申し上げます。  先ほどの椿山議員のあいさつの中にもありましたように、非常に意義深い御就任であります。私は、これから4年といわず、勝山市の中長期財政計画にもありますように、今後10年、あるいは市長の任期3期12年を踏まえた最大のひとつ御尽力をお願いするものであります。  そこで、今回示された中長期財政計画でありますが、これからの地方分権の時代を踏まえて、財政基盤を確立することを第一義とし、編成されたと推測するわけであります。その意味で平成13年度予算案は、その力点をソフト面を重視した施策がずらりと打ち出されております。いわゆる第3次総合計画を踏まえた第4次にあたる総合計画の部分が、この中には私はあまり見当たらない、このように思っている次第であります。  つまり、積み残しと言われるごみ処理センター、あるいは健康福祉センター、総合運動公園、文化会館等々のものがあまり含まれておらず、その分を含めると大幅な変動を生ずるもと考えるのでありますが、このへんを既に明らかなものが含まれていないことに対する所見を伺うものであります。  また、選挙中の公約の中で、勝山の主たる産業である繊維産業、農林業を、かつての王国としての復権を目指すと、こう公約しておられましたが、今回提案された施策の中にもあまり見当たらないと思います。今日、冷え込んだ景気の中で民間が最もあえいでいる時だからこそ、早急にその対策が必要と思うものであり、そのへんの考えをお願いするものであります。  次に、2番目の教育問題であります。  これからの21世紀は、最も大切なことは勝山にとっても、人づくりであり、環境づくりであり、福祉問題であろうと考えております。そこで、今回は私は、教育問題を重点にお伺いしたいと思うわけでございますが、勝山市はこれから、観光立市として伸びなければならないわけでありますけれども、お客様に喜んで来てもらうには、市民一人ひとりが我がまちの良さを自分が体験して、体で表してこそ、その人となりがお客に伝わるものであり、その意味ではそこに住む市民も景観の一つになるものと考えられます。  昨年のエキスポ2000では「もてなしの心」の醸成に成功し全国に発信したわけでありますが、昨今の新聞報道を見るとき、実に世の中が逆転したような感がしてなりません。  市長はこれから、幼稚園教育から小、中学校を踏まえての学校教育、さらには社会教育を我がこととして見直していただきたいと思う次第であります。福井県も平成13年度を教育元年として位置づけております。地方分権を受けて、勝山市100年後の人づくりを配意していただき、その教育をどう見直すのかの決意とその施策を伺うものであります。  次に、ごみ問題でございますが、さきにも申し上げましたように、21世紀は環境型社会に配意することが最も重要事項であります。従業員や企業だけでなく、市民それぞれがリサイクルや省エネに役立つ行動を起こすことが大切であり、勝山市も13年度の施策としてISOに取り組むべく提起しておられます。  したがいまして、今勝山市が抱える以下3点の問題についてお願いするわけであります。  クリーンセンターの撤去についてでありますが、先ほども話に出ておりますように、裁判所への提訴もあり早急にすべきことはしなければならんことでありますが、労働省の恒久マニュアルが出るまで待っているということであります。市長は、所信表明の中で工法と見積もりを検討しているとおっしゃっておられますが、13年度中には発注できるのかどうかお伺いするものであります。  また、2市1村のごみ処理施設の進捗状況と、その施設が間に合わないことが確実と見られておりますが、その状況での対策をどうされておられるのかをお聞きしたいと思います。  次に、家電リサイクル法がこの4月1日から施行されるわけでありますが、市民及び小売業者等との連携が十分になされているのかどうか。先般のごみ問題で、非常に市民の中で混乱がありましたが、そういったことのないような配慮がどうされているのかをお伺いするものであります。  次に、第4点としまして、県立恐竜博物館1周年記念イベントと恐竜のまちサミットについてであります。  県立恐竜博物館はこの夏、姉妹提携しておりますカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館の収蔵品出展による100日程度のイベントを開催すると聞いておりますが、その具体的な計画についてお伺いしたいと思います。  また、あわせて勝山市は恐竜サミットを開催する予定のようでありますけれども、その計画についても明らかにしていただきたいと思います。  以上、壇上よりの質問を終わらせていただきます。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 小林議員からは、財政の健全化と産業の活性化についてお尋ねをいただきました。  平成13年度一般会計当初予算につきましては、長尾山総合公園事業が一段落したこと、火葬場建設事業が完了したことなどによりまして、前年度対比8%の減額となったわけでございます。  この平成13年度を平年予算ベースととらえ、中長期財政計画でもお示ししましたとおり、今後は市債の抑制を図るとともに、創意と工夫の中で事務事業を見直すことなどにより、健全財政に取り組んでいく所存でありますが、年度によっては大規模事業等にも対応せざるを得ない場合もあり、弾力的運用に努めることはもとより、時代の変遷とともに多種多様な市民ニーズを的確にとらえ、積み残し事業、新たな事業や地域の特性を生かした事業など、きめ細かい施策を展開していく所存であります。  また、公共事業等におきましても、今後の国の政策などに留意しつつ対応してまいりたいと存じます。  このような場合に、このたび策定した中長期財政計画は、勝山市の財政状態の現状と今後の成り行きについて考察し、判断するためのスケールとして活用してまいりたいと考えますので、議員各位におかれましても、そのように御活用されますよう御理解を願います。  次に、産業の活性化について御答弁申し上げます。  まず、農業の活性化についてでありますが、平成13年度の当初予算の中で農業の復権という施策が見られないとの御質問につきましては、現在、農村を取り巻く情勢は非常に厳しい状況であることは御指摘のとおりであります。  そのような状況の中、新年度においては、農業農村の活性化を図るため、鹿谷町一円を対象といたしまして、地域住民の参画と創意工夫により創造豊かな農業農村づくりを目指しまして中山間地域農村活性化整備構想を策定いたします。また、生活環境の改善を図るため、平泉寺町を中心とする勝山東部地区の農業集落排水事業に着手をいたします。  市といたしましても、これらの事業はいずれも、農業の復権の基本となるものととらえておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  次に、商工業の活性化についてでありますけれども、私は市長に就任以来いろいろな機会において、かつて隆盛を極めた繊維産業の復権に努力してまいる所信を述べてまいりました。そこで、商工業振興施策の第一弾といたしまして、平成13年度は、新産業創出、新分野進出に積極的に取り組む企業への支援として、勝山市工業振興条例施行規則、これを12年ぶりに一部改正し、助成要件緩和措置を行い、県ベンチャー関連制度融資活用事業者の利子補給及び保証料助成や、県ベンチャー関連補助事業実施事業者への助成の実施を予定しております。  また、低迷する地場産業の振興につきまして、創造的繊維産業発展支援事業をはじめ将来を担う人材の育成や地場産品の販売促進に関いる事業等に積極的助成を行います。  その他各種補助金の充実など、例年にまして商工業の振興と活性化を図るための施策支援体制を整えております。  今後におきましても、ふるさとルネッサンス事業の幅広い交流の中で企業誘致に関する情報収集やビジネスチャンスの拡大を図るなど、産業の活性化に努めてまいります。  あとの御質問につきましては、関係部課長が御答弁申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 三屋教育委員会事局長。(教育委員会事務局長 三屋幸夫君 登壇) ○教育委員会事務局長(三屋幸夫君) 小林議員の2番の、教育問題について御答弁申し上げます。  御指摘のとおり、これからの人づくりは、この地域に根ざした、この地域の実際、この地域の特徴、この地域の個性に則した人づくりこそ大切であります。人づくりに関し根底に据えたいことは、ふるさとを愛する人づくりでございます。ふるさとを愛する人とは、ふるさとのよさを学び、ふるさとをさらに発展させようとする人のことであります。ここ勝山市で生まれ育ち、生活されている方々は無論、当市に移り住んでいらっしゃる方々までも、当市をふるさととして愛する人づくりでございます。  当市には豊かな自然と恵まれた歴史的・文化的遺産がございますが、ふるさとを愛する人は、かけがいのない自然を守り、育て、歴史や文化を創出する根源であります。そして、人もまた、勤勉努力の性格と進取の気風があると私は認識しております。  そのためには、当市のよさを再発見・再確認・再認識し、学校教育はもとより社会教育等の学びの場に再構築することにより、ふるさとを愛する人づくりを行うことが大切であります。  ふるさとに無関心であったり、ふるさとのよさを知らずにさらなる向上を願わないようでは、心豊かに生活することはできません。環境問題も福祉の問題も、根本において人のなすことでございますから、ふるさと勝山を愛する人づくりこそ、勝山の風格を創出することであります。諸問題解決のかなめになると考える次第でございます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(北山謙治君) 加藤保健衛生課長。  (保健衛生課長 加藤敏彦君 登壇) ○保健衛生課長(加藤敏彦君) ただいま小林議員より御質問のありました3番目の、ごみ問題についてお答えをいたします。  まず、クリーンセンター解体につきましてでございますが、午前中の藤澤議員の代表質問にもお答え申し上げましたが、国が示す恒久マニュアルを待って、早期解体に向けまして、現在、関係機関の情報をもとに検討中でありまして、工法及び工事費等の予算計上につきましては、4月中にもお示しできますよう努力してまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。  続きまして、広域でのごみ処理施設計画の中で御質問がありました、勝山市のごみ処理の現況報告をさせていただきたいと存じます。  平成12年度の燃やせるごみにつきましては、平成11年度の3,137トンに比べますと約350トン程度増加し、年間約3,490トン程度になるものと予想しております。この中には昨年開催されました恐竜エキスポ2000の開催に伴いますイベント会場から発生し、市が処理を行った50トンのごみを含んでおります。  恐竜エキスポ2000の会場から発生した50トンのごみにつきましては、県の予算にて全量、県外の民間施設で処理をお願いをいたしました。  市内から発生した3,440トンのごみ処理の状況でございますけれども、今年度は、県内4自治体にお願いをして処理していただく量が約3,130トンでございます。勝山市の焼却場で処理する量が約210トン、3連休及び年末年始に集中して発生するごみを県外の民間施設で処理する量は100トン程度になるものと予想いたしております。  次に、平成13年度の燃やせるごみの処理計画についてでございますが、平成12年度の状況を勘案しますと、約300トン程度の増加が見込まれ、3,750トン程度になるのではないかと大変憂慮いたしているところでございます。  この処理につきましては、平成12年度は県内4自治体にお願いをいたしておりましたが、平成13年度は3自治体にお願いし、約3,250トンを処理していただく計画でございます。また、年末年始、3連休中の臨時的に発生いたします約200トンにつきましては、県外の民間施設で処理をお願いしていく計画でございます。さらに、指定袋に入らない可燃性粗大ごみ等につきましては、雁が原にあります勝山市焼却場で約300トンを処理いたす計画でございます。  広域の処理施設が完成するまでの勝山市の課題といたしましては、市民の皆様方の御理解と御協力をいただく中で、分別の徹底と集団回収等の積極的に取り組みによります資源回収を中心としたごみの減量化を図ることが重要だと考えておりますので、御理解賜りますようお願いを申し上げます。  続きまして、3番目の、家電リサイクル法の対応につきまして御答弁申し上げます。  この法律は、特定家庭用機器再商品化法、通称「家電リサイクル法」と言っておりまして、平成13年4月1日より施行されるのもので、その対象品目は、エアコン・テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機の4品目だけが対象となります。この法律は、従来ごみとして処理しておりました家庭用電化製品を資源として利用していこうという趣旨の法律となっており、製造メーカーには再商品化の義務、小売業者等には対象機器の引き取り義務、消費者には処理及び収集運搬にかかる費用を負担する義務を課せたこととなっております。  この家電リサイクル法の啓発事業といたしましては、これまで市広報1月・2月・3月号で特集を掲載し、また、従来配布しております「ごみカレンダー」とあわせて、家電リサイクル法啓発用チラシを全戸配布させていただきました。また、各地区区長会や婦人会などの会議に出向き、同法の説明とPRの協力要請をしてまいったところでございます。さらに周知徹底を図るため啓発用看板を作成し、地区ステーションに設置していただけるよう各区長さんに依頼しているところでもございます。
     小売業者等への対応につきましては、2月にホームセンターを含む小売業者を対象に説明会を開催し、同法の義務を果たすよう指導してまいったところでございます。  以上、御答弁申し上げましたので、よろしく御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 阿部恐竜エキスポふくい2000推進室長心得。(恐竜エキスポふくい2000推進室長心得          阿部照伸君 登壇) ○恐竜エキスポふくい2000推進室長心得(阿部照伸君) ただいま小林喜仁議員から御質問のありました、県立恐竜博物館1周年記念イベントと恐竜サミットについてお答え申し上げます。  県立恐竜博物館では、本年7月7日から10月31日までの100日間、開館1周年を記念した目玉イベントとしてカナダの世界的施設の企画展「カナダ・ロイヤル・ティレル古生物学博物館の恐竜たち」の開催を予定いたしております。この企画展「カナダ・ロイヤル・ティレル古生物学博物館の恐竜たち」は、世界一級の品々と言われているティラノサウルスの全身骨格などの珍しい実物化石が展示されます。  勝山市独自の恐竜エキスポ1周年を記念した事業といたしましては、昨年の恐竜エキスポにおいて大変好評でした化石発掘体験を中心に、昨年の賑わいを思い起こさせるような楽しいイベントを考えていきたいと思っております。  恐竜サミットの開催につきましては、現在、日程やその他の内容について調査・検討をいたしているところであります。  実施内容等につきましては、恐竜を生かしたまちづくりを推進するために日ごろからまちづくりや恐竜イベントに取り組んでいる団体と行政が一体となった、仮称「恐竜王国勝山推進市民会議」を組織し、基本計画及び実施計画の検討を行ってまいります。また、今ほど触れました推進市民会議にはかってまいりますとともに、手取層群内を重点に全国の恐竜化石産地の遺構を調査研究してまいりたいと考えております。  恐竜化石産地を縁とした自治体が勝山に集い、お互いの地域振興策等を研究討議するとともに交流を図り、恐竜化石産地の自治体が連携して全国にその特性をアピールすることは、「恐竜王国勝山」にとって大変意義深いものと考えております。  つきましては、皆様方の御協力をいただきながら恐竜のまちづくり及び恐竜サミット成功のために努力してまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 8番。 ○8番(小林喜仁君) 財政健全化と産業の復権ということで市長のほうから御説明いただきまして、私もわからないではないんですけれども、先ほどちょっと申し上げましたように、もう長期構想の中で、これは第4次の総合計画には、これとこれとこれをやるんだということがはっきり出ておったものですから、あの中長期計画の中にはそれなりの予算ができておらなければおかしいという感じがしました。  確かに市長、かねておっしゃるように、一般市民にとってわかりやすい手法なりそういったものがあの中に出ております。しかし、それは先ほどのクリーンセンターの解体のように、もう4月に入ったら早々に出るやに聞いております。とすれば、その5億円とも7億円とも言われるような大きな予算ですから、そういった配慮がなければいかんのじゃないかなという気がして申し上げたわけであります。  それから、もう1つは、国も景気浮揚策か財政再建かということの中で、やはり膨大な借金をしながら、当面、景気浮揚策に焦点をあてて借金をしながらやっている状態の中で、どうも国と地方と政策が一致しないんじゃないかな。国はそういうことをやりなさい、私はこっちやりますよ、というようなことでいいのかなということが気になったものですからそのへんをお尋ねしたわけでございますので、そのへんについてまた御回答をお願いしたいと思います。  それと、行財政改革大綱でいろいろな細部の見直しをやられるということになっております。私が見た中ではもっともっと、一に戻って、あるいは、自治体という考え方でなしに一般企業の活動と同じような格好で、厳しい見方をやっていかないかんのじゃないか。  この県下7市の財政状況を比較したのがありますが、これなんかを見ると勝山市の状況は、確かに規模が小さいですから、3万足らずの自治体ですから、特にこういう地域ですから、そんなに財政規模は大きくはできないんですけれども、そういった中で見ると非常に窮迫はしているんだけれども、7市の中ではそんなにないんじゃないかな。そういう中で義務的経費がかなり、やはりパーセンテージ的には多い。  そういうようなことから考えると、起債の圧縮とか、先ほどから出ています政策評価の徹底など、政策評価の徹底にしましても、全国で、先ほどありますように30%程度ですから、今この中で具体的なことを先立ってやろうとなると大変な労力を要します。そういう意味ではすぐとは言えない面もありますけれども、少なくとも評価のシステムができなくても、そういったものの見方でひとつ、企業的感覚を取り入れたやり方をやっていただけないのかな。  私は、9月議会でしたか、いわゆる民間資金を活用した社会基盤の整備、いわゆるPFIというような推進を提起いたしました。大野では既に12月議会の中で、市営住宅のあり方を、そういったことでこの手法でやっております。そういう意味で、やっぱり何かちょっと遅れているんじゃないかなというような気がいたしてなりません。  今、問題でありますいわゆるホテル問題にしても、今年1年は従来の方法で検討ということでやられるようですが、14年度からはそういった手法は取り入れられないのかなということで、ひとつそれを提起しておきたいと思います。  それから、いわゆる補助金制度の一律カットということで、先ほども申し上げましたように、国はやはり農林漁業の振興ということで米価が低迷している、そういった中でいろんな手法を行いながら補助施策をやっております。  反面、勝山市の場合についても、いろいろ今のお話の中でやっておるんですが、米にかわるべき、いわゆる従来の田んぼを有効に活用する意味での補助金制度、スイートコーンにしても里芋にしても、そういったものがやはり従来の中から一律的にカットされていると。こういったことは、これだけは何とかせにゃならんというものであるならば、集中してやらないかんのが、片方で一生懸命でありながら片方でその補助をカットしているというようなこともありまして、このへんについては、私は農務課長にもやかましく言っているんですけれども、やはり新年度について見直されていなかったなあという気がしてならないわけなんで、このへんの考え方で、普及支援もやはりもっともっとやっていただきたいな、このように思うわけでございます。  それから、もう1つ、これは教育問題にちょっとかかわるかもわかりませんが、県立恐竜博物館の将来については、前の市長は、いわゆる勝山市の活性化のために大学等を誘致したらどうかという中で恐竜博物館はその一つなんだ、県立大学の分校としての考え方なんだということを言っておられましたが、このへんが最近ではどうなっているのかなということで、ひとつお尋ねしたいなと、このように思います。  それから、2点目の、教育の問題であります。  この教育の問題については、きょう午前中から非常に大きな問題として取り上げられているわけでありますが、勝山市は現在、少子化のまっただ中にあるわけでございまして、そういう中で幼稚園等につきましては、既に統廃合なされたものがあります。  今後、この中長期を展望した中でこれからの進み具合がどのようになるのか、あるいは今、北郷は今、その矢面に立たされているわけでございますけれども、そういう中で延長保育とか預かり保育といったような希望が非常にたくさん出ております。そういったものがないがために非常に今年は、平成13年度は14名のそういう幼稚園へ入る適齢者がおるんですけれども、聞くところによると3名か4名というようなことで、地元の方々が区長会をはじめ父母と先生の会の方々が一生懸命になられて、そして、何とか4名ほどになったやにに聞いております。こういった点も、何かあったら入れたいんだけどというような話があるわけでございまして、こういった点については、ひとつぜひとも支援してやっていただきたい、このように思うわけでございます。  それから、2つ目として、先ほど高校の統廃合の問題が出ております。幼稚園もそういうことですが、小・中学校にしても少子化の問題というは避けて通れない状態になっております。  前に高校問題検討会の中でいろいろ、県の教育長やいろんな方からのお話を聞きました。学校の子供の教育というのは、一つには、相互競争することによってその中で力が出てくる、育んでくるんだというようなことで、高校の場合においては、最低1校、500名から1,000名ぐらいが適当なんだと、そういうお話を聞いております。  そんなことから考えると、小・中学校についてはクラブ活動とかそういったものがあまりありませんけれども、いずれそういった問題が出てくるんじゃなかろうか。現に野向小学校の場合にでも、非常に人数が低下しております。そういったことを考えるときに、この10年ほどの間にそんな場合が想定されるのかどうか。  一方、また国のほうの情報を聞くところによりますと、私どもが前から希望してました、1学級30人という方向に今また検討しなおされているやに聞きますけれども、そのへんのことをひとつお尋ねしたいわけであります。  もう1つは、平成14年度から週休2日制が実施されます。今は一応、隔週的にそういった施策がやられているわけでございますけれども、14年度から毎週2日ということになります。そういった中でこれからの指導をどうするのか、具体的な目安ができているのかどうか非常に不安なわけでありまして。  今、勝山市なんかは特に女性の方が職場進出というようなことが多くなっております。核家族の中で職場進出で、しかも、これからのサービスというのは土曜・日曜が休みというわけにはいきません。それから、長時間にわたる深夜の営業等も考えられるときに、子供なんかをそういうことでほっておいていいのかどうか。結局、これは社会の人がともにそういった面について手助けをしていかなければならんのじゃないかなということを考えるときに、そのへんの施策がどうなっているのかをお伺いするものであります。  3番目の、ごみ問題についてでありますが、クリーンセンターの件でございますけれども、今お聞きするところによると、4月ごろには恒久的なマニュアルができるんじゃないかというお話でありました。恒久的なマニュアルができる、4月には間に合わんができるとすれば、いろいろ検討した、市長の招集のあいさつの中でもそういった計算等をやっているんだというお話であります。とすれば、この年度内に、平成13年度内に撤去の工事の発注ができるのかどうか、そのへんをちょっとお尋ねしたいと思います。  それから、3番目の家電リサイクル法なんですが、4月1日から一斉にそういったものはお金が非常に高くなります。勝山市では受け付けないというようなことでありますし、業者間の話も、市民への周知も問題なくやっているんだということでの回答でしたが、いわゆるメーカーの異なるもの、あるいは勝山市外で、遠くから買ってきたもの等もそういったものを受け取ってもらえるようなシステムになっているのかどうか。それから、メーカーの異なった場合も、そのへんがうまく話をしているのかどうか。  それと、不法投棄対策。これはこの家電法の一番悪いところだと思うんですが、不法投棄対策については何も出てないんです。  この間も、二、三日雨がひどう降りました。例の皿川からくる伊波のあそこのどんどのとこを見てみますと、タイヤが2本、それから、テレビみたいなのが1台、どんどのところで、流れていかずにくるくる回っているんですよね。ああいった状態がこれから非常に出てくるんじゃないかということで、不法投棄対策がどのようになっているのか。  それと、3月末ということですから、皆が今まで家にあったようなもの、工場の片隅にあったようなものが全部市に出された場合に、市でのごみ処理施設の受け入れ体制が十分なされているのかどうか、そのへんについてお尋ねするものであります。  それから、4番目に、県立恐竜博物館の記念イベントと恐竜のまちサミットでございますけれども、県立恐竜博物館は、地元と連携をうまくやりながらこういったものを生かしたいと、このように言っております。  これは、今後、毎年こういうことでやられるのかどうかということと、今度の場合に100日もやられるわけですが、今の話では、それにあわせて市もやられるように聞いているわけですけれども、市は前のエキスポ2000のようないろんな人のボランティアの支援を得たり、あるいは花を並べたり、そんなこともせないかんのかな。あるいは入場券の販売等も、そういうようなことをせないかんのかな。そのへんのことで、市の催し物とそういった関係がどうなっているのか。  それから、もしわかれば、これによって市への活性化の影響度と経済効果等についてお聞きしたいと思います。  以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 牧野総務部長。   (総務部長 牧野昌久君 登壇) ○総務部長(牧野昌久君) 小林議員の再質問にお答えいたします。  まず、中長期財政計画の中に今後の大規模事業が取り組んでないんではないかという御質問でございますが、先ほどから市長が申し上げておりますとおり、中長期財政計画はあくまでもスタンダードスケールを示したものでございます。今後、いろいろなそういう大規模な事業につきましては、今、策定中でございます基本構想の基本計画の中で種々取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。  また、国と歩調をあわせた景気浮揚対策がないんじゃないかということでございますが、これも平成13年度予算につきましては、現状の厳しい財政状況の中では精一杯の事業を取り組ませていただいたわけでございます。  先般、新聞報道等によりますと、財務大臣も、景気の持続的な回復を願って今後、何か国におきましても補正予算等を考えているやに新聞報道に出ておりましたので、そのへんは国と歩調を合わせながら今後考えてまいりたいと考えております。  それから、財政が堅実すぎるのではないかとのことでございますが、財政基盤が脆弱な当市におきましては、過去に2回の財政再建の苦い経験もありまして、基本的には財政健全化を今後とも堅持するものでございます。  そのためには、行財政改革をより一層推進する所存であります。義務的経費のさらなる節減合理化を図ることはもとより、費用対効果の分析など、政策評価についても検討してまいりたいと存じております。  議員の言われますように、経常収支比率における人件費が県内7市の中でも高くなっているのは事実でございます。このことは、他市におきましては、消防本部が一部事務組合を設立しておりまして、一般会計に入ってきておりません。当市におきましては、勝山市消防本部が単独でございますので、一般会計で人件費を負担していることなどが一つの要因でございます。  また、平成9年度から極端に高くなっておりますが、それは平成8年度に更生処分として一法人化されました法人市民税の影響で普通交付税が減額されたことなどによりまして、経常一般財源が大きく変動いたしまして、経常収支比率そのものが高くなったわけでございます。  また、PFIについてでございますが、国、地方を通じた厳しい財政状況の中で、官民の連携により社会的に必要な公共施設等の建設、維持管理及び運営が効率的かつ効果的に行われることは重要な課題であると認識しておりますが、PFI事業における責任の所在、リスクの所在、個別分野の法令等の関係、あるいは、通常、当該施設を地方公共団体が整備した場合に国庫補助負担金制度がある事業についてPFI事業で整備する場合には、ある一定の要件を満たす必要があり、どのような形で財政措置が講じられるかなど、検討課題もあるようでございますので、当市におきましても、このような状況を十分把握しながら検討を進めてまいりたいと存じます。  続きまして、補助金制度の一律カットの見直しについてでございますが、不況部門へ支援すべきではないかということでございますが、新年度予算におきましても、ベンチャー企業等支援事業の創設や、農地流動化促進奨励事業補助金の新設などを計上いたしておりますが、今後とも、スクラップ・アンド・ビルドの原則を推進するとともに、緊急度、優先度等を勘案しながら、時代に則した事業を展開してまいりたいと存じております。  また、県立恐竜博物館でございますが、これも一つの研究施設ということの誘致でなったわけでございます。それで、現在の県立恐竜博物館におきましては、館長1人、副館長1人、事業サービスとしまして、正職員3人に嘱託1人、研究室に研究員、客員10人、嘱託2人、そのほかアルバイトとして20人、計36人の職員が働いているわけでございます。そのように聞いております。  今後とも、前々から長尾山やそのほか、大学等研究施設とかそういうのが学園等も誘致できないかという話でございますが、今後とも引き続き、県、国等にそういう誘致等につきまして要望していく所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 三屋教育委員会事局長。(教育委員会事務局長 三屋幸夫君 登壇) ○教育委員会事務局長(三屋幸夫君) 小林議員の再質問で、3つばかりあったかと思います。  1つは、幼稚園統廃合の推移の予定及び預かり保育の希望とその対策だと思います。それから、2番目です。小・中学校、高校の統廃合について。それから、3つ目といたしましては、週休2日制に対する施策だと思います。  では1番目に、幼稚園統廃合の推移の予定及び預かり保育の希望及び対策ということで御答弁申し上げます。  平成9年2月に出された、勝山市における幼児問題検討委員会の答申を踏まえ、平成12年に成器西幼稚園と鹿谷幼稚園を、幼児が減少する中で休園といたしました。今後も園児数の動向を踏まえ、地域のニーズを把握し、地域と協議する中で統廃合を考えていきたいと考えております。  勝山市における幼児問題検討委員会の答申を踏まえ、将来的には2園から3園にする方向で検討していきたく考えております。  預かり保育は、子育て支援等の観点から通常の教育期間とは別に、その前後や長期休業期間中などに希望する園児を対象に預かるという取り組みです。預かり保育は、国、県の施策の中で既に実施している園がありますので、その実態と幼稚園教育のあり方を踏まえ、預かり保育について研究を進めてまいります。  2つ目といたしまして、小・中学校、高校の統廃合についてお答えいたします。  小・中学校の統廃合については、当面、緊急の課題とは考えておりません。10年のスパンで見ますと、平成22年には当市の小学校の全児童数を1,317人、65学級、中学校では719人、31学級と予測しております。平成12年度と比較しますと、小学校の児童数は425人減ります。16学級減でございます。中学校の生徒数は318人減、1学級減であります。全校児童が30人を切る小学校も出てくるのではないかと予想しております。  統廃合に際しましては、公教育の水準を維持し、教育を受ける権利、教育の機会均等、子供の教育環境として、人的・物的な格差が生じないよう、十分に配慮する必要があります。  高校の統廃合については、今、奥越で4校を3校にするということを県は明らかにしておりますが、それから後のことにつきましては、何がどういう状態が起きてくるかわからないので、10年後、20年後まで示すことはできない、と県はしております。  したがいまして、今は奥越3校問題について、勝山市民の子弟及び隣接する町村の子供たちの高校教育の学習の場を確保できるように検討したいと考えております。  それから、3つ目の週休2日制に対する施策といたしまして、月1回の学校週5日制は、平成4年9月に発足し、平成7年4月から月2回に拡大されました。平成14年4月からは完全学校週5日制、すなわち週休2日制が実施されます。  このねらいは、ゆとりの中で生きる力を育むため、家庭や地域での豊富な生活体験、社会体験、自然体験が肝要であります。このためには、家庭や地域社会での生活時間の比重を高め、子供たちが主体的に使える自分の時間を増やし、ゆとりを確保することが不可欠であります。週休2日制に対する保護者や地域の方々の理解も増しており、円滑に移行できるのではないかと考えております。  また、総合的な学習の時間で行っております学習活動は、様々な体験活動を踏まえた学習であり、この時間に育てられた力が、子供たちの主体的に使える自分の時間の中で実践的に発揮されると考えております。 ○議長(北山謙治君) 加藤保健衛生課長。  (保健衛生課長 加藤敏彦君 登壇) ○保健衛生課長(加藤敏彦君) ただいま小林議員より再質問ございましたクリーンセンターの解体につきまして、先ほど御説明させていただきましたように、4月中にも工事費等を議会にお示しをいたしまして、お認めをいただきましてから、直ちに工事発注をいたしたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、家電リサイクル法に伴います異業種間の連携、いわゆる引き取り義務にないものの取り扱いについて御答弁申し上げます。  この法律が施行されますと、廃棄する対象4品目の引き取り義務のある機器は小売業者等に引き取っていただくことになるわけでございますが、引き取り義務の生じない機器がございます。例えば、東京都で購入し、その機器を勝山市の小売店で引き取ってもらう場合などは、引き取り義務のない機器となるわけでございまして、こういった引き取り義務のない機器は、勝山市が許可した業者を利用し、収集運搬を依頼していただくようになります。  なお、廃家電対象4品目の収集運搬を小売業者等以外のものが、業、いわゆる商売として行う場合は、関係市町村の一般廃棄物収集運搬の許可が必要となります。現在、希望許可業者には2月に説明会を開催し、ただいま4業者の個別指導をいたしているところでございます。  続きまして、3月中の混雑対策についてでございますが、これまで市広報や説明会などで、対象4品目の処理を、3月中にごみシールを張り、ステーションに出していただくか、直接、グリーンヒル上野へ持ち込んでほしい旨のPRを行ってまいりました。その結果、ごみシールの発行枚数は、昨年同期の7から10倍程度、グリーンヒル上野への持ち込みは二、三倍程度となっております。  また、同法施行対策の一つといたしまして、3月中の第4週のごみ収集は、3月22日から28日までは、通常は空き缶のみを収集する日でございますが、特別収集として対象4品目の収集を実施し、また、特別持ち込み日といたしまして、3月25日の最終日曜日にグリーンヒル上野を開場いたしまして対応していく所存でございますので、御理解を賜りますようお願いをいたします。 ○議長(北山謙治君) 北川環境衛生対策長。(環境衛生対策室長 北川誠一君 登壇) ○環境衛生対策室長(北川誠一君) ただいま小林議員から再質問のありました家電リサイクル法に伴う不法投棄の対策につきまして御答弁申し上げます。  法律の施行に伴い、不用になったテレビ等の家電製品4品目の処理料金が非常に高額になることから、従来にも増して当市の山間部等に心ない一部の人による不法投棄の増加が予想され、当市としても強く懸念している次第でございます。  勝山市としては、市民の協力を得て、勝山市にはごみを捨てさせない、不法投棄は絶対に許さないという市民意識を作り上げるため、次の施策を重点的に推進してまいります。  第1は、不法投棄監視パトロールの強化であります。従来も、警察や奥越健康福祉センター等、関係機関と連携をとりながらパトロールを実施してきましたが、4月からはさらに連携を強めてパトロールを強化してまいります。第2には、広報活動をさらに強化してまいります。3番目としては、不法投棄の禁止看板を設置してまいります。  今後は、各種団体や町内会等に対し、チラシの配布や会合への参加を通じて、不法投棄防止対策を含めた環境保全活動を図ってまいります。  なお、これからは市民の皆様にも協力をお願いし、不審な車を見つけた場合は、ナンバーを控え、連絡をお願いし、対処してまいりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 阿部恐竜エキスポふくい2000推進室長心得。(恐竜エキスポふくい2000推進室長心得          阿部照伸君 登壇) ○恐竜エキスポふくい2000推進室長心得(阿部照伸君) 小林喜仁議員の再質問にお答えします。  県立恐竜博物館では、本年「カナダ・ロイヤル・ティレル古生物学博物館の恐竜たち展」を行うことになっておりますが、来年以降の事業につきましては何も伺っておりませんので、御理解をお願いします。  なお、恐竜博物館では、一般市民とのふれあいを求める事業といたしまして、子供自然教室や博物館セミナー基礎コース及び各種講演会などを開催して、恐竜ファンの底辺の拡大に努めております。これらの事業には勝山市民も多数参加されているやに伺っております。  県立恐竜博物館が行います1周年記念イベントにつきましては、市民ボランティアへのボランティア活動の要請はないものと考えておりますが、勝山市が独自に行いますイベントにつきましては、市民の皆様の御協力をお願いしたいと考えております。  県立恐竜博物館の経済効果につきましては、恐竜博物館の開館以来、5万人余りの方々が勝山市にお見えいただいておりますので、その際に他の観光施設へもお回りいただいているものと推測をするとともに、大いなる期待をしているところであります。  今後とも、県立恐竜博物館を活用したまちの活性化に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 8番。 ○8番(小林喜仁君) 所定の時間がきたようですので、要望事項があるわけなんですが、細かい内容については、これから全審の中でまたいろいろお願いしたいなと、このように思います。  先ほど、エコミュージアム構想でいろんな問題がなっておるわけなんですけれども、市長に特にお願いして、ちょっとあるんですが、この間のエコミュージアム構想の説明の中で勝山市が、いわゆる九頭竜川の水が非常にきれいだということがありました。私が議員になった当時にも建設部長は、勝山は非常に水がいいんだということで心配ないんだというようなことをおっしゃっていたんですが、やっぱり地元の市民は、特に旧町の皆さん方というのは、水は豊富なんだけれども、冬にしても、夏にしても、水のことを非常に心配しておられる。  このことは、ひとつやっぱり大きな問題として解決せにゃならん問題なんで、これから10年、100年展望した中で、本当に勝山が潤いのあるいいまちだということであるならば、そういった九頭竜川の水系を大いに利用しながら、水利権の問題もあろうかと思いますが、そういった点について万全のひとつ対策を講ずると同時に、市民の協力を得ながら、水の流れるきれいなまちにこの町内がなるように、あるいは冬期であれば、そういったものが流雪溝として自由に活用できるような、そういった対策ができるようにひとつお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。 ○議長(北山謙治君) 次に、松井拓夫君の質問を許します。    (10番 松井拓夫君 登壇) ○10番(松井拓夫君) 本日、傍聴にこのようなたくさんの方が見えられまして、誠に関心の高さがあるように思います。本当にありがとうございます。  理事者と緊張感をもちながら、通告に従いまして、壇上より次の5点についてお尋ねをいたします。今まで、代表質問並びに一般質問で多くの問題について質問がございましたが、何か重複するものがたくさんあろうかと思います。そのへん私なりに質問させていただきますので、御答弁のほうをよろしくお願いいたします。
     まず1点目には、ふるさとルネッサンス事業の展開についてお伺いをいたします。  さきの1月臨時市議会において、新しい視点で21世紀を見据えた所信を伺い、おおいに御期待を申し上げているところでありますが、所信表明の中で「ふるさとルネッサンス事業」を上げておられます。少子高齢化が進んでいるこの中、人口の自然増が見込めない当市においては、私が思っているような事業としたら非常に喜ばしいことと思います。  まず、その事業の構想については、午前中並びに先ほどの一般質問並びに全員協議会とか語る会でお聞きをしました。そういうところで、当市においては、これまでも第3次総合振興計画の中で「ふれあい人口5万人」という目標を掲げ、これまで進んできております。これらの事業との関連性をどのようにお考えか、お伺いをいたします。  また、商工会議所では、ふれあい特別会員を県外で御活躍中の勝山にゆかりのある方々を対象にしている事業を展開していると聞いております。まさに官民一体となっての取り組みが必要と考えますが、いかがでしょうか。  私はこれまで、当市をはじめ県内の出身者で全国的に御活躍されている方々のお力をお借りして、全国的な発信をすべきと考えておりますが、この事業を契機にそのような著名な方々を網羅した人材バンク的な組織を立ち上げるべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか。  また、人口の高齢化が進んでいるということは、人生経験の豊かな方が多いということにもなります。そのような方の中にもいろんな知恵や技術をお持ちの方も合わせて考えるべきと思いますが、御意見をお聞かせ願います。  次に、恐竜サミットの開催についてでございますが、恐竜博物館の竣工記念といたしまして、県民あげて一大イベントでした恐竜エキスポふくい2000は、まさに全市民の一丸となった成功を目指したものであります。市街地の誘客等の問題もありましたが、これから「恐竜王国勝山」を売り出すステップではないかと思います。このイベントは、市民に、もてなす心やボランティアの精神など多くのことを残してくれたと思っております。恐竜博物館も再オープン後も好評で、祝・祭日は2,000人を超えるという来場者があると聞いております。  このようなときにサミットを開催するということには、大きな期待を寄せているところであります。その概要についてお聞かせいただければありがたいと思います。  さきにも言いましたように、恐竜エキスポを契機に多くのボランティアの参加も得、また、地域住民の協力もありました。この際、サミットの開催にも住民参加を求めて、また、参加ができるようなものを期待しているところでありますが、この点いかがお考えでしょうか。  また、せっかくのボランティア団体がエキスポ終了と同時になくなることは残念であります。この際、「博物館の友の会」などとの連携も必要と思われますが、この点についてもお願いをいたします。  3点目は、「ボランティア国際年」の取り組みについてお尋ねいたします。  今年はボランティア国際年であります。ボランティアに対する関心と理解を一層深め、私たち一人ひとりがボランティア活動に参加し、住民が、行政依存ではなく行政を動かす主体者となり、住民参加型の社会をつくることが求められていると思います。昨年できました「ドリーム2000」を中心にボランティアのネットワークをつくる手助けが必要と思いますが、どのようにお考えか、お伺いをいたします。  4点目、教育問題でございます。  新聞報道によりますと、校内暴力の問題が大きく取り上げられております。特に敦賀においては、教員を増員して生活指導も行っているとのことでございます。誠に残念ながら勝山市においても対教師暴力に発展する事例があると指摘し、敦賀に続く対策会議を招集したとされています。できればその概要についてお伺いをするものであります。  また、このような事態の中に、さらに教職員の人事異動の時期に教育委員長、教育長が欠員ということは、生徒を持つ親ばかりではなく、生徒を預かる現場の教職員においても不安ではないかと思います。このことについて市長にお伺いをいたします。  次に、総合学習の導入についてですが、14年度から導入される「総合的な学習の時間」について、その取り組みの状況をお聞かせ願います。  これも新聞報道でありますが、その柱の中であります「環境教育」を取り上げたアンケート結果が公表されております。その中には環境教育は、ほとんどが必要としながら、民間の協力を求める声もあるとのことであります。当市における教育現場ではどのような対応を図られるのか、また、その財政的な対応がなされるのかをお伺いをいたします。  次に、高等学校の統廃合でありますが、12年11月6日付けで勝山市の高校問題検討委員会から出された意見書について、どのように対応を図られるのか、お尋ねをいたします。  5点目に、市町村合併問題でございますが、これも午前中の話に広域行政の中でございました。私なりにお伺いしたいと思います。  市町村合併問題について、福井県は、市町村合併要綱をこのほどまとめており、A・Bパターンとその他のパターンが示されております。市長のまず御感想をお聞かせ願います。  とくに、A・Bパターンにおいては、奥越2市1村は運命共同体であります。合併問題は住民なくしては語れないと考えておりますが、今後、どのように取り組むつもりか、差しさわりのない限りで御答弁をお願いいたします。  以上、壇上から質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 松井議員からは、ただいま、ふるさとルネッサンス事業の展開についてお尋ねがありました。お答えを申し上げます。  ルネッサンス事業の具体的な展開につきましては、これまで進めてまいりましたふれあい交流事業のデータなどを基礎に、さらに、関西勝山会、東京勝山会などと交流を深め、豊かなデータベースを構築して広範な事業の推進を図れるように努めたいと考えております。  商工会議所で行っております特別会員制度との関係では、相乗効果が上げられるように、これまで同様、連携を密にして進めてまいりたいと存じます。  次に、人材バンク的な構築についてお尋ねでありますが、ふるさとルネッサンス事業の主要な事業の1つにふるさとルネッサンス講座というものがありまして、これは市民を対象とした公開講座並びにふれあい市民を対象とした滞在型カルチャー講座等を企画をしていく予定であります。  このために、ふれあい市民や地元勝山の方々のいろんな人材データについてとりまとめていく必要、つまり、講師となっていただく場合に、この方はどのような分野で活躍をなさっている方か、また、どのような分野が得意な人であるか、文化人であるとか、スポーツ選手であるとか、また、産業人、企業人であるとかというような、そういうデータベースを作ってまいります。さらに、これはコンピュータで入力をいたしますので、年齢別、それから出身地別、また、今、東京都とか大阪、どこで生活をされているかといったようなことがすべてデータとして入っておりますので、そのような検索によって一発で出てくるといったようなデータベースを構築をいたします。  次に、教育問題についてお伺いがありました。  当市の中学校で発生しました生徒指導上の問題行動につきまして、県教育委員会の指導によって2月14日、教育福祉開館におきまして「生徒指導にかかわる関係機関会議」を開催いたしました。出席者は、県教育長をはじめ家庭裁判所の調査官、県警察本部少年課長、県警察本部少年課課長補佐、勝山警察署長、県総合福祉相談所次長、県教育庁学校教育課長、そして、南中のPTA会長、また校長、そして、当市の教育委員会からは事務局長、学校教育課長、以下14名が出席をいたしました。  勝山市の中学校の生徒指導上の問題を中心とした健全な中学生の育成のため、関係機関の連絡調整を図り、学校・家庭・地域社会の安定した教育環境を目指し、対策を立てることがねらいであります。  この会議におきまして、先ほど話がありましたように、限度を越えるような問題については、教師個人や学校の抱え込みによる、いたずらに事態を深刻化させがちであった学校風土を改善し、開かれた学校づくりの脈略の中で、警察、家庭裁判所、総合福祉相談所、県教育委員会などとの密接な連携、協力体制の強化を確認したところであります。  次に、市教育委員会についてでありますが、1月26日以来、教育委員が任期がまいりまして欠員となっております。したがって、今、教育長、教育委員長が不在の状況になっておりますが、この教育委員の任命の同意につきまして本議会の最終日に議会におはかりしたいと存じますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  総合的な学習の時間につきましては、勝山の歴史・文化・自然・生活について調べる地域学習、菊・米・野菜などの栽培を行う勤労体験、近くの福祉施設の方や地域の高齢者との交流活動、コンピュータを使っての情報教育、ALT・国際交流員との国際理解教育、ごみ問題や近くの川をテーマにした環境教育、職業体験など、各学校の実態にあわせて創意工夫ある活動を展開しております。  環境教育は、主に総合的な学習の時間で行っております。環境教育として個別の予算づけはいたしておりませんが、特色ある学校づくり補助金120万円を活用することができますし、総合的な学習の時間事業として334万円、小・中学校1校当たり平均約28万円になりますが、この予算措置をしております。  高校統合に対する対策についてお答えを申し上げます。  近年の生徒数の著しい減少が見られる中で、高校の統廃合は奥越地区の問題のみならず、県内のほかの地区でもこれから統廃合や学科の再編が避けられない状況になってきております。生徒がだんだん少なくなってしまって、もう高校が存続できなくなるまで待つというわけにはいかない。いかにも責任回避であります。  今後、議会の皆様の議論と意見を踏まえて、勝山の高校の望ましいあり方について早急に市の方針を示すとともに、この問題について当市の要望が県に反映されるよう努めたいと考えております。  次に、今ほどの市町村合併でありますが、いわゆる合併特例法の改正で、国は法期限である平成17年3月までに十分な成果が上がるよう指導しており、県においても合併要綱検討懇話会を施策され、県下の合併パターンが示されたところであります。しかしながら、今回の合併は政府主導の色彩が濃く、各自治体間では、まだまだその機運が高まっていないというのが現状であります。  市長会で話も出ましたけれども、なかなか乗り気の市はありません。これは各自治体単位で進められ、隣接した自治体が必ずしも合併を意識して施策の展開をしてきたわけではないからであります。例えば勝山市と大野市を比較いたしましても、上水道、下水道といった水関連のインフラ整備の状況は大きな格差がありまして、こうしたことが合併合意のネックとなりかねません。  しかしながら、現在も広域行政として取り組み、成果を上げていることも多いので、広域で取り組んだほうがメリットのあるものについては広域でという考え方に立って、市町村合併そのものについては、隣接する自治体間で研究を重ねまして、また、主役である住民、また、その代表である議会にも、その機運が高まっていくことが前提となると考えておりますので、よろしく御理解のほどをお願いします。  合併といいますのは、あくまで手段であって、その本質は、合併によってどれだけ自立した自治体財政、そしてまた、行政サービス、その両立を図れるかということであります。合併がすべてのことを解決するわけではありませんし、平成17年3月までという特例法も、これまでに合併をしなければならないということは一つもないのであります。すべては住民の意思でありまして、そのような機運が高まってくればそのようにさせていただく、そのような形でまた取り組むというような考え方を持っております。  以上であります。 ○議長(北山謙治君) 阿部恐竜エキスポふくい2000推進室長心得。(恐竜エキスポふくい2000推進室長心得          阿部照伸君 登壇) ○恐竜エキスポふくい2000推進室長心得(阿部照伸君) 松井拓夫議員から御質問のありました、恐竜サミットの開催についてお答え申し上げます。  先ほど小林喜仁議員にお答え申し上げたことと重複いたしますが、御理解いただきたいと存じます。  恐竜サミットの開催につきましては、現在、日程やその他の内容について調査・検討をいたしているところであります。  実施内容等の概要につきましては、日ごろからまちづくりや恐竜イベントに取り組んでいる団体、例えば恐竜研究会、優芽つくり隊、まちづくり委員会、青年会議所等と行政が一体となった、仮称「恐竜王国勝山推進市民会議」を組織して、基本計画及び実施計画、さらに、ボランティア活動の検討を行ってまいりますので、いましばらくお待ちいただきたいと存じます。  全国の恐竜化石産地は23カ所あり、そのうち手取層群内は8市町村でございます。恐竜化石産地の各市町村においては、恐竜化石の産出量や恐竜への取り組み方がそれぞれ異なっているものと推測いたしておりますので、事前に手取層群の地域を重点にしながら、全国の恐竜化石産地の意向を調査研究してまいりたいと考えております。  恐竜化石産地を縁とした各自治体が勝山に集い、お互いの地域振興策などを研究討議するとともに交流を図り、相互理解を深め、恐竜化石産地が連携して全国にその特性をアピールすることは、「恐竜王国勝山」にとって大変意義深いものと考えております。  つきましては、皆様方の御協力をいただきながら恐竜サミット成功のために努力してまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。 ○議長(北山謙治君) 松村企画課長。   (企画課長 松村誠一君 登壇) ○企画課長(松村誠一君) 松井議員から質問のありました、「ボランティア国際年」の取り組みについて御答弁申し上げます。  御案内のとおり、2001年は「ボランティア国際年」でございます。その目標としてボランティアに対する認識を深める、ボランティアの参加が促進される環境を整備する、ボランティアのネットワークを広げる、ボランティア活動を推進する、以上の4点でございます。  勝山市においてもボランティア活動に対する関心は、昨年開催されました恐竜エキスポふくい2000を契機にますます高まりを見せております。その活動も、福祉・教育・まちづくり・環境・国際交流など、あらゆる分野に広がってきております。  今月、県民会館にはボランティアなどの活動拠点がオープンいたしました。今後は、この福井県民活動センターなどと連絡を密にしてボランティア活動への普及、啓発に努めたいと考えております。  具体的には、それぞれ個別に組織されるボランティア活動団体のネットワーク化について研究し、また、市民が気軽に参加できるボランティア活動も、今後、検討していきたいと考えておりますので、よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 10番。 ○10番(松井拓夫君) 今ほど、市長並びに部課長のほうから簡潔に御答弁をいただきまして、時間がまだ大分残っております。ありがとうございます。  まず1点目の、ふるさとルネッサンス事業については市長のほうから答弁をしていただき、また、先輩議員の方々からいろいろと問題提起もしていただきましたし、ある程度のことまではわかりました。  特に先ほど市長のほうから商工会議所の関係のほうも若干ふれていただきました。官民一体となった取り組みが一番大事だろうというふうに感じているわけでございます。特に商工会議所の関係の方々、商売をされている方々の集まりでございますので、そういう方々を網羅して関西、関東、そちらのほうにもどのような形で、親戚等も含めてお願いをし、官民一体となった行動に移ってという取り組み方をいただきたいというふうに感じているわけでございますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。  それから、もしわかりしまたら、観光課長、商工会議所のふれあい特別会員が、今現在、何人ぐらい入っておられるか。私はある程度、会員に何人ぐらいと聞いているんですけれども、その正式な数でございますけれども、わかりましたら御答弁をお願いしたいというふうに思うわけでございます。  そして、いろいろとそういったふるさとルネッサンス事業の中でもスポーツ、文化、産業、そういった交流を高めたいというふうに聞いております。本当に的を得た事業であろうというふうに思いますので、頑張ってやっていただきたいというふうに思います。  それから、恐竜サミットのことでございますけれども、1点、漏れていたと言いましょうか、私の言い方がわからなかったんかもわかりません。ボランティア団体と博物館友の会との連携はどのように対応していかれるのかということをお聞きしたつもりでおりますが、そのへんまた答弁をお願いしたいというふうに思います。  特に友の会は全国的に網羅されております。そういう方々をいかに勝山へ来ていただき、そして、ふれあい人口を増やしていただくことが一番いいんじゃないかなというふうに感じているわけでございます。そして、勝山市のアピールを徹底的にしていただくというふうにお願いしたいと思います。  御存知のとおり、昨年度は成功裏に終わりました。特に我々地元の村岡といたしましても、フラワーロード、2,500ケースを沿道ぞいに並べさせていただきまして、たくさんの市民あげての奉仕をしていただきました。  また、こういう100日イベントといいますと大変な労力というんか、沿道のボランティア体制となるわけでございますが、そのへん何か今後、ああいうふうな形の中で、今、我々、昨年したような形で進めていただくのか。また、各地域にお願いをするのか。また、今のような形の中で殺風景な道路沿いを走ってお客さんが来られる状態にしておかれますのか、そのへんも含めて、今現在、対応を考えているんやといやあ、それでしょうけれども、今後、どのような形で市長として考えていかれるのか。もし何か意見がございましたら、御答弁のほどをお願いしたいというふうに思うわけでございます。  今から区長会とかいろいろと各種団体の総会がございますので、もしそういう方向性がございますならば、我々としても取り組んでいかなければならないというふうに思うわけでございます。  それから、「ボランティア国際年」の年でございます。特にこの時期でございます。企画課長、やっぱり真剣に、この勝山といたしましても「ドリーム2000」がしっかりとしたものができてまいっておりますので、やっぱり何らかの形で、手助けと言いましょうか、行政の力を借りて、いろんな形で勝山のボランティアを組織づけをしていただき、そして、全体を力強い勝山市ボランティアを大きなものにしていただくことがいいんじゃないかなというふうに思うわけでございますので、ひとつ頑張ってやっていただきたいというふうに思うわけでございます。  それから、教育問題については、山岸市長も十数年前にはPTAの会長もされましたし、我々も同じにしていろいろとPTA活動を展開してまいりました。特に地域全体の協力が必要でございます。そして、あのときにはもっと深く思慮、子供の心をテーマに子供と大人と地域とが一体となったPTA活動並びに学校教育社会をつくろうということで、真剣に取り組んでまいりました。  このことについては、市長もそういう経験豊富な方でございますし、県の教育委員もしておられた方でございますので、それを一生懸命やっぱり頑張っていただいて、勝山の教育を向上していただくことが一番いいんじゃないかなというふうに思うわけでございますので、よろしくお願いをいたします。  そういうPTAの方々も、ゆっくり真剣になって膝を突き合わせながら話していただくことが、我々の教育向上のためにつながるんじゃないかなというふうに思うわけでございますので、よろしくお願いを申し上げます。  それから、観光教育については、御存知のとおり、新聞は事務局へあげましたんですけれども、観光教育のアンケートをとった方が勝山の方でございますので、いろいろとそういったことの勉強をしておられる方が勝山でございますので、話を聞いていただき、教師は99%が賛成であり、必要であるというふうに言っておられますので、三屋事務局長よろしく、そのへんお願いしたいと思います。  それから、高校問題については、先ほどお話あったとおりでございます。この問題については、御案内のとおり難しい問題もたくさんございますので、ひとつ、もしそういうことになったときには、どういう形になるかは別といたしましても、勝山高校がもし1校になったという仮定のたったときには、議会からもまたいろいろと皆さん方から話もあろうと思いますけれども、勝山高校を新しく勝山高校に生まれ変わるような形でお願いをしたい。ただ、1校が減ったというんじゃなくて、勝山高校を「新勝山高校」という考え方でお願いをしたいというふうに思います。  もう1点は、高校問題と関連づけるのはおかしいかもわかりませんけれども、県では養護学校の問題について触れておられます。基本構想を立ち上げ、検討委員会をつくるというふうなことを聞いております。この検討委員会については、市と相談をして検討委員会をつくると言っています。どの市か、大野市か勝山市かそのへんも含めて、もしわかってる範囲で答弁ができればありがたいというふうに思います。  以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(北山謙治君) 高田商工観光課長。  (商工観光課長 高田英男君 登壇) ○商工観光課長(高田英男君) ただいま松井議員のほうから商工会議所が取り扱っております、いわゆるふるさとルネッサンス会員の申し込み件数等についてお尋ねがございました。  私ども、現在のところまで承っている数は6件ということでございますので、その旨、御報告を申し上げます。 ○議長(北山謙治君) 阿部恐竜エキスポふくい2000推進室長心得。(恐竜エキスポふくい2000推進室長心得          阿部照伸君 登壇) ○恐竜エキスポふくい2000推進室長心得(阿部照伸君) ただいま松井議員の第2回目の質問でございますけれども、先ほどの恐竜博物館友の会のことでございますけれども、現在、友の会の会員さんは、個人、家族を含めまして約312名ほどの会員がいらっしゃるように伺っておるところでございます。  その友の会との連携でございますけれども、先ほど申し上げました、近々立ち上げます仮称「恐竜王国勝山推進市民会議」等ともはかりまして、恐竜のまちづくり事業の中でどういうように取り込んでいくかということを検討していきたいと思います。  もちろんボランティア団体等のことにつきましても同様でございまして、それから、さらに、議員御指摘の、昨年のようなフラワーロードの問題についてはどうするのかということにつきましても、そういった会議におはかりをいたしまして、どうしたらいいかということを、今後、実施計画等を練っていきたいなというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(北山謙治君) 山岸市長。    (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 教育問題につきまして、まず、養護学校につきまして御質問がありましたので、それについてお答えを申し上げます。  奥越の養護学校の設置につきましては、現在、奥越から養護学校通学者が嶺北養護学校に通学しておりますが、通学距離の関係から奥越にも設置が望まれておるわけであります。県内の養護学校の設置構想といたしましては、今ある養護学校のほかに南越、奥越、坂井に養護学校が必要であろうということが県では検討されております。  これまで南越の養護学校は基本計画が出来上がっておりましたが、奥越、坂井につきましては、未着手の状況でありました。このたび奥越の養護学校につきまして、県の13年度の新規事業で基本構想策定委員会を立ち上げ、今後、具体化に向けて動きだすことになっております。  それから、勝山の教育につきまして御質問がありました。私も、先ほどから出ております現在の中学校の荒廃、そしてまた、いろいろな問題につきまして心を痛めているところでありますけれども、まずは教育長の選任が一番重要なことでございます。現在、全幅の信頼のできる卓越した教育長の人選を進めておりますので、どうぞそのような形が同意されれば、大きな力を発揮できるものと考えております。 ○議長(北山謙治君) 10番。 ○10番(松井拓夫君) また、あとの問題については全協とかいろいろな会議等々でお話をさせていただきまして、これで私の一般質問を終わります。  ありがとうございました。 ○議長(北山謙治君) 以上で、本日は散会いたします。  ────────────────────          午後 4時40分 散会...